「退屈な前半と、たたみかける後半。力を手にした若者達の苦悩。」ファンタスティック・フォー 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
退屈な前半と、たたみかける後半。力を手にした若者達の苦悩。
【賛否両論チェック】
賛:壮絶なアクションは勿論のこと、主人公達が望まない能力を身につけてしまうまでの過程や、その能力が故の苦悩を、丁寧に描いているのが印象的。
否:前半は研究のシーンが続くので、案外退屈。テーマも難しいので、家族サービスには不向きか。
周りから笑い者にされたり、どんな困難が待ち受けていたりしても、ひるまずひたすらに自分の信じる研究を貫こうとする主人公の姿が、とても力強く印象に残ります。
そして、単なるアクション映画に留まらず、自らが望んでいなかった能力を持たされてしまった主人公達の苦悩の日々や、彼らを軍事利用しようとする政府の思惑、そしてそんな中で、なんとか彼らが元に戻る術を見つけようと奔走するストーム博士等、意外と人間ドラマも垣間見られる作品です。ただその分、どうしても前半は研究のシーンがメインで進むので、お子様が期待するようなアクションシーンは、なかなか登場しないのも事実です。その辺り、家族サービスには向かないかもしれません。
どちらかというと大人向けのSF作品といえそうです。
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