「偉大さは一日にして得られず」ロスト・リバー 鰐さんの映画レビュー(感想・評価)
偉大さは一日にして得られず
キューブリックやテレンス・マリックやデヴィッド・リンチどころか、直接の師匠であるウインディング=レフンのつま先にすら及んでおらず、にもかかわらずこっぱずかしいくらいに明け透けな「アメリカへの幻滅」もの(家賃が払えず取り壊される家や燃え落ちる家のモチーフの芸のなさ)としてグレート・アメリカン・ノベルを目指そうとする気合の空転ぶりに目をつぶりさえすれば、それなりにすがすがしく愉しめはする。
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