「〇〇が愛を知るとき。」ホーンズ 容疑者と告白の角 ko_itiさんの映画レビュー(感想・評価)
〇〇が愛を知るとき。
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原作未読だが、拾い物の一品。
恋人殺しの容疑をかけられて自暴自棄になった主人公のイグが聖母像をぶっ壊し、小便をかけたら。悪魔になっていました。中盤のいかにもな姿とクライマックスでの姿をみれば、それは分かる。
もしかしたらラドクリフだったのはあの角が似合うから、かも。
悪魔になったから誰でもイグに本音(欲望)を告白&開放する。その力を使って真犯人を捜す。そして、その真犯人もおそらく観ている人の予想通り。
個人的にはダメだったが、展開に回想シーンをいれることでイグの恋人を含め周りの人物との不振を煽るだけ煽ってのちにクライマックス前に恋人のメリンがどれほどイグを愛していたかを描いて、すべてを終えて悪魔になったイグが真犯人を殺したあとに灰になるのは当然の結末だ。
もちろん「愛を知った悪魔は愛でその身を滅ぼす」からだ。
そして、メリンの父や兄のテリーと和解するのが、ここでは最大の救いになってはいる。「憎悪ではなく、愛こそが問題を解決する」という美しい主題になっているからだ。
それをやるのは神ではなく悪魔でもだ。
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