パパ、遺伝子組み換えってなぁに?のレビュー・感想・評価
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GMOとは。
環境・食糧問題を扱う映画監督の第二弾作品で、
遺伝子組み換え作物の実態に迫ったドキュメンタリー。
そもそも主婦でありながらトンとその手の話題に疎い自分は
非常に勉強になった。しかし飼料レベルでそれを完全に取り
除くなんてことは、ほとんど不可能に近いことを同時に知る。
ちなみに友人に「ねね、GMOって知ってる?」と聞いたら、
「証券会社?」と返ってきた^^; だいたいがこんなレベルだ。
私もハッキリいってクリック○○が真っ先に浮かんでしまう。
日本では食品作物の表示義務が為されているのでとりあえず
安心ね~なんて思ってしまうところが落とし穴かもしれない。
ただ最近よく思うことは、身体にいいということは分かるが、
自然無農薬有機栽培だけでは、産業が成り立っていかないと
いう現実問題。今作で描かれるモンサントのような巨大企業が
搾取目的で貧しい農民に種子を強制するのは目に余るとしても、
全ての農作物を守りながら安定生産&供給するのは現実世界
では難しいだろうということが分かる。現に今作の監督の実家
でも、息子の映画自体はサポートするが、食卓からGM食品を
排除するまでには至っていないという。絶対口にしないという
誓いを立てても、ほぼ無理だという現実に打ちのめされていく
監督一家の描き方もリアルだ。今作ではGM食品会社(黒幕?)
側への取材を断られているので双方の意見を聞くことができず、
結局研究者からの発がん性がある…という研究結果のみに頼る
ことになるが、先日の沖縄映画と同じように例えばこの問題を
知るか、知らないままかを取り上げて問うことには意義がある。
食の問題に関してはどんどん首をつっこんで欲しいと思う。
(あれだけ叩かれてもMacは売れ続ける。私も食べちゃうしなぁ)
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