「コスプレの似合うハン・ヘジン」傷だらけのふたり よしたださんの映画レビュー(感想・評価)
コスプレの似合うハン・ヘジン
早稲田の映画館が立ち見状態だったので急きょ新宿へ移動。
ハン・ヘジンの銀行員服姿に萌える。
TVの時代劇に出ていた時のコスチュームも可愛かったし、この人、コスプレが良く似合う。
で、映画のほうは、借金取りと女子行員の悲恋もの。格差あり、病気あり、裏切りあり、家族愛あり。
「嘆きのピエタ」の借金取りは血も涙もない取り立てをしていたが、こちらの主人公は、取り立て先にガソリン撒いたと思ったら自分もガソリンを飲んで脅す。「俺も飲むから、お前も飲め」と。
この時点でこの借金取りが、債務者の人生を破壊してまで債権を回収するタイプではないことが良く伝わってくる。つまり、凄んでいる割には優しいのだ。
だからヘジンの父親の葬式を出すときに、彼の取り立て先の人々が協力してくれることに何の違和感も生じない。そして、そんな借金取りに警戒心を解き、やがては好きになってしまうという、ベタな展開にも無理がないのである。
この二人の、不幸ながらもお互いを強く愛し合う幸福感に浸れる。ここまで愛し合える相手がいれば、人生にどんな不幸が訪れても怖くはないだろう。
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