「PKという純粋さが産んだ視点。」PK 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
PKという純粋さが産んだ視点。
留学先ベルギーにて、パキスタン人サルファラーに失恋したインド人ジャグーが、宇宙から来たPKと出会い面白い経験をする話。
前半、回りくどい様な展開でインド映画らしくなくグローバル。
かつて一緒の国だったのにイスラム教とヒンドゥー教の対立で別れ、今でもケンカしている両国の人間をわざわざ設定している点も一歩間違えると怖いなと思われがちだが、「宇宙から来たPKからの視点」という面白い発想にて回避(?)しているのでご安心を。
(母国のあるヒンドゥー教団からクレームが来たらしい。)
PKからの視点とは、今この時代の神様は人間の自己都合や解釈により勝手に使われているという事。
(この考えに辿り着くまで伏線等ありますが。)
ラストのヒンドゥー教教祖との討論バトルは、日本に住んでいる私にも共感を与えてくれる内容でした。
「それ変じゃね?考えのかけ間違いだろ」や「そりゃそうだ」と、この世界やシステムを見つめ直す良い結末でしたし、国境・宇宙を超えたラブストーリーもいい。
また、PKは宇宙人なので、地球に住む人の概念を知りません。地球に住み、色々と考える様子を楽しめます。(ちと上映時間長いですがw)
宗教闘争や力でねじ伏せようとしないで、遠く離れた宗教や力が関与しない第三者を交えて解決するのも手だと思う映画でした。
コメントする
kossyさんのコメント
2019年9月17日
そんな話だとはつゆ知らず未見・・・タイトルだけじゃわかりませんもんね。
PKだというからサッカーの物語か、JKを連想して女子高生の話かと思ってました!(恥)