「時代を越えて紡がれる、父と娘それぞれの“愛”。」パパが遺した物語 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
時代を越えて紡がれる、父と娘それぞれの“愛”。
【賛否両論チェック】
賛:「娘への愛」と「恋人への愛」。どちらもかけがえのない“愛”を、それぞれの時代で切なく描いていて、2つが絶妙に交錯する感じがステキ。
否:ケイティの言動には、なかなか共感しにくいものがある。2つの時代が交互に進むので、少し混乱もしそう。
苦境に立たされながらも、娘への愛情だけは決して手放さなかった父。そして、心に傷を抱えながらも、次第に誰かを愛することを知っていく娘。似ているようで違う、父娘それぞれの“愛”が、時代を越えて描かれていきます。その切なくも美しい姿が、観る者の胸を打ちます。
ただ、ケイティの一貫性のない言動には、それが“心の闇”だと分かってはいても、やや感情移入しづらいところではあります。終わり方も少しあっけなくて、物足りない印象は否めないかも知れません。
とはいえ、ジェイクのお話もケイティのお話も、どちらもかけがえのない“愛”を物語る、ステキなストーリーです。是非チェックしてみて下さい。
コメントする