「ニコールは綺麗。」アラビアの女王 愛と宿命の日々 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
ニコールは綺麗。
ガートルード・ベル(ニコール・キッドマン)の伝記をベルナー・ヘルツォークが撮る、というあまり誰も思いつかない企画だったのではないか。しかも、ヘルツォークのオリジナル。
最初の婚約者を亡くしてから、砂漠に魅せられたように出かけていく。
どこの民族に入っていっても歓待されるガートルードには、人としての魅力があったはずだが、イギリスの高官と話しているときはそれが発揮されていて、見ていて溜飲が下がる思いであるが、アラブの首長とかに会うと少し色あせて見える。不思議な感覚であった。
アメリカの入国拒否の政策のさなか、本作を観たのはタイミングがよかったのかどうなのか。ガートルードのような人がもっと増えれば世界はもっと平和への道を模索することと思う。
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