劇場公開日 2015年7月10日

「アイドルという世界の外からの視点」悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY of 乃木坂46 バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アイドルという世界の外からの視点

2025年7月25日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

癒される

SKE48のドキュメンタリー映画とほぼ同じ時期に観た(こちらは映画館で観たが、SKEのは地元に来なかったのでレンタルDVD視聴)が、SKEのがいまいちだったのに対して、こちらは面白かった。両作品の差は何かというと、グループの外にある世界と切り結んでいるかどうかだろう。

この映画は、まず彼女たちがなぜオーディションを受けようとしたかが描かれ、いじめや不登校や挫折や貧しさなどシリアスでヘビーな背景があったことが語られていく。この「乃木坂以前」にかなり長い時間を割いているのが成功の要因だろう。また母親へのインタビューが女優・西田尚実のナレーションで語られるが、これがアイドルという世界の外部からの視点として非常に上手く作用している。それにしてもやはりこの頃の乃木坂46の中心は生駒里奈だったんどなということが、この映画を観ればよくわかる。いや、面白かった。

バラージ