「日本人の手による戦争の総括」日本のいちばん長い日 みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
日本人の手による戦争の総括
本作で描かれた、クーデターが当時の法律でどんな違法行為だったのかは知らない。おそらく重罪にあたるものだったのだろう。それら犯罪が、日本人の手で、裁かれる機会があったのだろうか?
無かったのではないだろうか?
それが、戦後日本の「失敗」だと思う。
東京裁判で東条英機はA級戦犯として裁かれるのだが、それが日本の保守派界隈では評判がすこぶる悪い。
「事後法による裁き」とか「勝者が敗者を一方的に裁いた」とかいうことかな?
作中で、東条英機がクーデターをそそのかすシーンがある。これが事実だとして、東条英機を東京裁判とは別に、この「クーデターをそそのかした罪」で日本人の手で裁判にかけたらどうだったろうか?
(東条英機でないとしても、そそのかした人物はいたのでは?)
保守派界隈での東条英機の扱いは今と違ったかな?
これが「日本人の手による戦争の総括」だと思う。
クーデターだけでなく、旧軍や憲兵か特高などによる、日本人への違法行為については同様に日本人の手で、戦後裁かれるべきだった。
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