「コレは…どう触って良いのか…」日本のいちばん長い日 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
コレは…どう触って良いのか…
なんともコメントがし難い一本。
あの日あの時を描いた、半伝記というか半ドキュメントとして捉えても良いのかもしれない。
ならばいっそ、再現ありの6時間ドキュメント番組でより深く知りたいし。
かといって抑え目の演技・演出の描き出す当時の世相は、映画として見逃すにはもったいない。
「時代」とはなんだったのか?
そんなことを強く考えさせられた点で。
やはり「終戦のエンペラー」と並べて観ておく事を強くお勧めしたい作品。
戦後70年。
いよいよ「この時期になるとやたら戦争戦争ウザイ」というようなつぶやきを、放送にのせた高校生が現れたと聞いた。
個人の政治・信条(なんて事を考え無くなっている事が問題なのかもしれないけれど)を問うなんて事は、今の時代にはそぐわないけれど。
どんな考えでも、自分という存在の中の流れとして、自国でかつて何があったのかを知るのは大切だと思う。
そうした視点で「過去の善悪」では無く、観て考えさせられるこの作品(ベテラン勢が見事!)は。
無条件に安易な反戦モノや空虚な愛国モノには無い、永遠にゼロにならない意味があるのでは無いか…
と、映画から離れた事を考えるので。
冒頭になる訳であります。
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