「日常の平和があたりまえだと思ってはならない」日本のいちばん長い日 helloさんの映画レビュー(感想・評価)
日常の平和があたりまえだと思ってはならない
日本のいちばん長い日を観た。
もし昭和天皇とその時の内閣が戦争を終わらせようとしなければ……
もし陸軍主導で一億総玉砕で本土決戦に持ち込んでいたら……
映画を見終わって、平和な日常に戻って阿南陸軍大臣の言葉を思い出した……「日本は亡びることはない、日本人は勤勉な国民だ、必ず復興する」
映画は終戦の年の4月の鈴木内閣の組閣から8月15日の玉音放送までを描いている。前半は収拾のつかない閣議と御前会議、後半は青年将校のクーデターそして玉音放送まで。
昭和天皇の言葉が印象的だ。「私の名によって始められた戦争を、私自身の言葉で収拾できるならありがたく思う」
子供のころは、戦後30年もはや戦後ではない…という言葉があった。
いま戦後70年、日常の平和な生活があたりまえのことだと思ってはならないと感じた。
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