劇場公開日 2015年8月8日

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「日本国民の映画た」日本のいちばん長い日 ムビコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0日本国民の映画た

2015年8月11日
iPhoneアプリから投稿

残しておきたいものは
モノにして残さなくては消えていく

本、映画にしなくては。

文句言う気満々だった本木雅弘が素晴らしくて驚いたから投稿!
どう考えてもモッくん=昭和天皇
はないだろーーーーー!って引いてた分、素晴らしくて息をのんだ。この作品に人間のユーモアとチャーミングさを感じては不謹慎だろうか。。
人間が引き起こした戦争を、人間が終結させる。命を懸けて得た平和である事を苦しく再び突きつけられる。
映画が日本を救う最後のチャンス。一人残らず観て欲しい。
役所広司、山崎努、山路和弘、堤真一と震えるような常連に加え、近年加わったキムラ緑子、赤間麻里子、戸田恵梨香、神野三鈴女性陣。知性、品格高き俳優陣の原田ファミリーが贅沢に配置。随所に出て来る度に、はっ!と喜びが湧く。松山ケンイチの贅沢な使用、次の作品に出演するんかな?
最近、どの監督のファミリーもタレント集合でイラっとするからこういうファミリーが理想的。

ただ
やはりこの時代の妻の存在に【女優】を見せられると、物語から気が削げる。骨太な映画にそっと寄り添う妻が原田映画にはしっくりくる。
日本人の男は軟弱だからな笑。欧米と家族のあり方が違うからだろうか。男の映画に女が強い意志を持つとバランスが崩れる気がしてならないんだな。
兎に角、玉音放送のように皆で心して拝することを望む。
今、全ての日本国民が観るべき映画だ。
毎年夏に中学生・高校でも上映会するべきだ。

ムビコ