「ゾンビブーム?」屍者の帝国 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
ゾンビブーム?
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伊藤計劃、知りません(陳謝) 純粋にノイタミナ保証で観覧した。
所謂ゾンビ関連が溢れている昨今ではあるが、これもその一つ。
その中に於いて、生命や意思、言葉、気持ちなどを質量に表すと21gになるそんな科学活劇アニメ、所謂SFである。
やはりゾンビをうまく演出していくにはアニメが一番しっくりくるのはそれが現実的では無いという至極尤もなことを押さえて、だからこそ、その荒唐無稽なパラレルワールドを楽しめるのもアニメの得意なところである。
『メトロポリス』という昔のSF実写映画にインスパイアされた、古いのか新しいのか混在しているメカニカルなギミックは、それ自体郷愁を誘うのはなぜだろう?! 動いてる原動力がスチームというのも産業革命の凄まじい技術革新を体現してるメタファーなのかもしれない。
一寸こそばゆいのが、やたらと器具を首の後ろ、脊髄辺りをブッスブッス差し込む、いやねじ込んでいるシーンが出てきて、これが気持ち悪いというかなんというか(苦笑)
『攻殻機動隊』原始バージョンって感じだけど、やはり直差しは痛さが伝わるというか(^^;)
演出も最後はパーッと花火が咲くような力ずくで押し切るような感じ。スペクタクルで華やかな最後の決闘シーンも、初めの我慢を続けての解放というのが狙いなのかもしれない。
色々な偉人や有名古典小説の名前が出てきて、それが微妙に関係してあるところもその背景を知ってる人が観ればもっと面白さもあるのかもしれないが、学がない者で・・・
その少々の難解さも魅力と感じたストーリーであった。
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