劇場公開日 2015年3月14日

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「Diorのコレクションがどう作られるか、見応え充分」ディオールと私 TOMOさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5Diorのコレクションがどう作られるか、見応え充分

2023年1月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

前日にミセスハリスを劇場で観て、Diorのオートクチュールに魅せられ、その流れで本作を視聴。
たった8週間で、初めてのDiorコレクションを成功に収めた、アーティスティックディレクターのラフシモンズ。あの素晴らしい感性はどのように生まれるのか。また、一流のディレクターであってもインタビューやカメラなど表に出ることは大の苦手。コレクション直前の極度の緊張と不安から涙するラフの姿などには、やはり同じ人間なんだとホッとさせられた。

しかし何よりの見どころは、Diorのメゾンで働くデザイナーやお針子達のプロフェッショナルな姿と、どのように、ラフのイメージをあの素晴らしいカタチにしていくのかの過程。中々見られるものではない。最後はコレクションが始まる数時間前まで夜通しで手直ししていた。また広報などのメディア戦略、会場をどう作るかなども興味深かった。
そしてもう一つ、良かったのは、時々差し入れられる花や、コレクション直前に、ラフがお針子やスタッフ一人一人に手書きの感謝のメッセージカードを贈っていたこと。きっと寝る時間を惜しんで書いたであろう、ラフはとても素敵な人だなと。またこれは日本人には中々出来ないよなーとも思いつつ、チームで良い仕事をしていくには、やっぱり心が大事。これは真似したいことだとなあと思いました。
とにかく見応え充分のドキュメンタリー。ここまでOPENにしたDiorのPR戦略は流石です。すっかりDiorが気になりだしてる自分がいる。

TOMO