劇場公開日 2015年3月14日

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「ファッションの偉大さと寛容さ…歓喜と感動に導くラスト!」ディオールと私 もしゃさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ファッションの偉大さと寛容さ…歓喜と感動に導くラスト!

2015年8月9日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

幸せ

やられました…

もう、4回みました…

2012年のクルーズ?スプリング?
インターネットで大手メゾンと好きなブランドのコレクションを見ていた僕は、写真だけでやられました…。
鮮烈な花の壁は本物にしか見えず、一体…と思った記憶があります。

このコレクションこそ、ラフが最初に手がけたディオールで、その8週間を追いかけた映画です。

ディオールって、勝手な印象ですが、ファッションという歴史において、その役割はヴィトンやエルメスとは違った物を持っていると思っています。ヴィトンもエルメスもファッションではあったものの、トータルファッションが強みではなく、バックや馬具…その出自から見ても、ファッションということで身をなして、世界に革命を起こして、今もその名を馳せるブランドは数少ない中の一つだと思います。

これを引き受けるって、相当だったと思います。

ディオールという偉大な影、ディオールが生きていた頃から働いていたという針子さん、顧客やアルノーさんのプレッシャー…。
そして、ラフシモンズという名前が、それまでとはまた違う意味で注目された最初のコレクション。

ラフの葛藤や苛立ちは「わかるわかる」と僕が思う以上のものだったのだと思うし、でも、ラフは真摯にディオールという得体の知れない名前や、ディオールという偉大な人物に真摯に向き合い、コレクションを成功させる。そのコレクションに人は歓喜する。

ファッションのもつ本当の力を思い出しました。」

コレクションのスタートにエイフェックスツインの曲のリミックスが使われるのですが、この演出が本当にぶわっと涙がでてしまいます…。4回とも泣いた…。

人それぞれの価値観はあるものの、真摯に生きて仕事を全うすることに対する共感はだれもが持つものだと思います。
そして、ファッションが好きな人なら、きょうび安価で売られて捨てられる洋服ではなく、ファッションが持つ本質や本当の力に勇気付けられること間違いなしです!

もしゃ