エイプリルフールズのレビュー・感想・評価
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テレビ的作り?映画にするほどの物ではない気が・・
色々パルプフィクション
後付される「実は……」に心底辟易する作品。
作り手の意図と反して話の作りが全く巧くない。
設定も話運びも全てが雑。
にも拘らず、作り手側の“巧いでしょ”感が非常に鼻に衝く。
特に終盤の後付される「実は……」の畳み掛けは心底辟易。
「話と話を繋げさえすれば観客が納得/感心する」と作り手側に舐められている気すらしました。
話の雑さに加えて俳優陣の演技も難有り。
登場人物の誰にも感情移入出来ない過剰な演技。
一点集中、或る場面で突き抜けた演技が可笑しみを生むのは分かりますが。
本作の場合は緩急無く全編通してノッペリと過剰。常に過剰。
目を剥き大声で喚いていれば話が盛り上がる、観客がアガると考えているのではとの邪推も。
他の作品では光っている俳優陣も本作では忘年会の出し物演技。
ベテラン俳優である富司純子も里見浩太朗も含めて出演者全員が下手糞に見える。
…磁場が捻じれた不思議な空間に仕上がっていました。
後付される「実は……」に心底辟易する本作。
作り手側が言うには、本作は「映画館でしか見られないエンタテインメントを!」をモットーに製作されたとのこと。
言いたかないけど……映画館でしか見れない要素は皆無。
少なくとも120分、本作だけに集中する価値は無いと思います。
家事や携帯ゲームのお供に、フィラー音楽程度の位置付けであれば。
オススメです。
たくさん笑えて優しい気持ちになれる映画
ちょっと長い・・・
登場人物がいっぱい。
近頃メキメキ力をつけていると思われる古沢良太脚本。
「キサラギ」ふたたび、とはいかなかったようだ。
たくさんの人物が絡み合う群像劇である。ただ、たくさんの人物が有機的につながっているというわけではなかった。
エピソード的には、やくざが自分の娘を連れまわす話がよかった。寺島進の柄が生きた役で久しぶりのいい役だったのではないか。
石川淳一監督は、芝居の演出はソツがないのだが、遠景と映像のクオリティが違っているのが気になった。
ウソがテーマなのだが、「エイプリルフールなんかクソくらえ!」と戸田恵梨香に叫ばせたのはまずかったかな。
群像劇はおもしろいのだが、作るのは難しい。
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