「悪質な嘘の上の、嘘」エイプリルフールズ U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
悪質な嘘の上の、嘘
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なんというか…テレビ的というか、万人向けというか、問いただしたいトコはいっぱいあったような気がする。
映画自体が現代を象徴してるのか、情報量が多すぎて、全部流れていく。
それが制作意図で、自らを削ってまで警鐘を鳴らしたってんなら、天晴れだけど、そんなもん毛ほども思ってないだろう。
その話が展開してる時は、その話に耳を傾けるんだろうけど、次が始まると、まるで無かったかのように忘却の彼方だ。
そんな作りに思えた。
今の風潮には合ってんだろな。
映画は残るのにね。
櫻小路夫妻が、ディナーショーの真ん中で歌ってんのか理解出来ない。
ありゃただの素人だ。
里見浩太郎と冨司純子じゃない。
なんで、舞台のセンターで歌ってんだよ?
なんで客は文句の一つも言わないで静聴してんだ?
なんで本職の歌手が、脇に追いやられてんだよ?
素人が一曲歌いきるリサイタルなんて、あんのかよ?
これらに対する答えは「演出上の嘘だから。容認しといてよ。」的な言い訳だ。
もうね…全編通して
「芝居も含めて、嘘なんだから、黙って騙されといて」
と、声高らかに宣言されてるようだ。
そんな事がチラホラ見えるもんだから、もっと感動できる場面にも感動できなかった。残念でしかたかない。
俺らは上手に騙してほしいのだ。
風俗志望とスペースノイドの中学生2人が、とても好感がもてた。
軽い役者は、軽いようにしか映らない。
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