「ゲラッパ ゲロンナップ!」神々のたそがれ manamboさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲラッパ ゲロンナップ!
地球から800年ほど文明の遅れた中世ヨーロッパに似た惑星に送り込まれた人間が、神と崇められるようになるが、惑星人の焚書・知識人への弾圧・殺害と、カウンターでやってくる宗教的武装集団の殺戮行為の繰り返しにあきれ、惑星人の皆殺しを決意する。「神はつらい」と言いながら。「神よ、もしいたら、俺を止めてくれ」と言いながら。
神は許す存在で、なにも止めたりしない。むしろ、自分は神ではないと自覚している人間が、神に殺戮の許しを請うたにすぎない。神がいればすべてが許される、のだ。
こう言うと、分かりやすい映画のようだけれど、観ていてほとんど筋はわからん。これは、衝撃的に芸術的なうんこ・しっこ・げろ映画だ。とにかく食べ物とうんこの区別もつかないほど汚いし、音は不快だし、登場人物はいっぱいいるけど全員不気味だし、画面はどアップで上下左右いたるところに物や人が溢れてそれぞれ存在を主張しているし、3時間の上映時間中、どんな意味でも映画が均衡することは一瞬もない。
すごいもんでした。
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