「「かわいい」が愛されるための最大の武器であるということを自覚し、「...」おんなのこきらい supersilentさんの映画レビュー(感想・評価)
「かわいい」が愛されるための最大の武器であるということを自覚し、「...
「かわいい」が愛されるための最大の武器であるということを自覚し、「女の敵は女」を地でいく「かわいいだけの女の子」を森川葵が見事に演じている。
演技力はこれからに期待というところがあるけど、男に媚びる小悪魔な表情の可愛らしさは一見の価値ありだと思う。
男に媚びるときと、同性に接するときの二面性には爽快感すら感じる。女は誰もが女優なんだなぁとしみじみw
でも、かわいくすることや、飾りたてることが本当の自分ではない偽りの姿で、本来の自分はこんなんじゃないみたいな安直な解釈には賛同できないかな。最初に出てきたかわいい服装なんてマジで好みなんだけど、あれってやっぱり男性の視線を意識したバカな女の子の格好って解釈なんだろうか。後半では髪も短く化粧もナチュラル、洋服も地味になって、まるでかわいいことが悪いことであるみたいに描いてる。本当の女の子ってもっと複雑でしょ?
かわいい子はバカで、男に依存してすぐにやらせるから簡単に捨てられるとかいうのも、ちょっと安直すぎるかな。モテる女の子は同性から嫌われるってのは、まあそうなんだろうけど、実際は男だけでなく女の子同士でも気を使って媚を売りながら愛想を振りまいていて、それは決してネガティブな動機だけじゃなくてそれぞれが必死に現実と格闘してる結果な訳でしょ。
かわいいまま、大人に成長していく物語だったりしたらもっと普遍的な物語になったんだろうとは思う。
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