サヨナラの代わりにのレビュー・感想・評価
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必要なものは。
映画でよく描かれる話には違いない。難病、立場の違う二人の友情。
難病に苦しむ女性にH・スワンクを起用してかなり説得力が出ている
のだが(巧いねぇ)、少し前の母親が若年性アルツハイマーを発症した
作品同様、このお宅も、かなりの資産家なのだ。つまり突然の発病に
金銭的に対応できる裕福な家庭、こうじゃないと難病の介護や幸福な
最期は望めないんじゃないかと改めて思わされる、そんな作品だった。
突然雇用された女子大生の破天荒ぶりは好き嫌いが分かれるところ。
介護疲れした夫が一回浮気をしただけで追い出してしまうのかい?
と驚いたが、精神面でいかに男が弱いかを描けているところは感心。
オンナであることより人間として認められたいと思うのは女側のよく
ある主張で、互いの弱い部分を認め合うことが最終的な愛情になる。
遺志の強さがハンパないところがヒラリーによく似合ってたと思う。
(死ぬまでにしたい自由奔放な振舞い、だったのかな。皆頑張ったね)
「決めるのは私よ」
観賞中にずっと考えていた、
「あのヒラリー・スワンクが、なぜこの作品をえらんだのかなぁ」
あまりに真っ直ぐで、素直に受け取ることに戸惑ってしまう
エミー・ロッサムの歌声をずっとずっとお預けで
最後にやっと聴けました。
そう、「決めるのは私よ」なんだなぁ
アイス バケツ チャレンジでは分からない真実
チャリティーの一環で行われた運動によって多くの人が名前を知ったと思われるALS。
何故発症するのか、発症したらどうなってしまうのか、対策はあるのか?など多くの疑問がありますが、この映画を観るだけでも更に理解を深めることが出来ます。
突然発症した主人公が病に蝕まれながら考え、行動し、生きていく様が描かれているわけですが、それほど暗いテンポで進むわけではありません。ところどころクスリと笑わせます。
裕福な家庭という事もあり金銭面でハラハラする事も無く、純粋に病の事、夫婦関係の事、周囲の対応などを観察できます。
ストーリーの中で強烈なスパイスとなっているのが、介助人の女子大生。彼女の存在が主人公を変えまた彼女自身も変わってゆく。
楽しく、切ないストーリー。とても良かったです。
涙なしでは観られないラスト。境遇を超えた心の交流。
【賛否両論チェック】
賛:難病で引け目を感じてきた主人公と、自己破滅的だった女子大生との、立場を超えた心の交流が、微笑ましくもあり切なくもある。やがて迫りくる命の起源に葛藤する姿も、涙を誘う。
否:ケイトの性格やベックの言動等、人によっては快く思わない向きもありそう。ラブシーンも結構あり。
片や、悪くなるばかりの難病に苦しみ、夫や周りに引け目を感じながら生き続けるケイト。片や、自分を見失って、流されるがままの人生を送っているベック。状況こそ全く正反対な2人が、お互いの辛さを知っていくうちに、少しずつ意気投合していく様子がとってもステキです。半身不随の大富豪と黒人ヘルパ―の姿を描いた「最強のふたり」よりも、女性らしい細やかさや感情の豊かさが印象に残ります。
その一方で、逃れられないケイトの〝最期の瞬間”が現実味を帯びてきて、お互いを大切に思っているが故に、時として相手を傷つけ、遠ざけてしまう姿も、非常に切なく映ります。ラストのシーンなんかは、涙なしでは観られないくらいです。
生きることの大変さと同時に、尊さをも感じさせてくれる、そんな作品です。
誰に感情移入しているのか不明だが泣ける
イケメンで性格も良い弁護士の夫の愛情とお金と才能にも恵まれ誰もが羨む生活を送るなか35歳でALSを発症した美人と、その夫と、彼女の介護人として雇われた荒れた生活を送る女子大生の話。
ALSとは言えそもそも全てに恵まれ超シアワセな彼女、少し弱いところがあるとは言ってもエリート弁護士の夫、ミュージシャンの夢に挫折したといっても22歳で未来のある女の子、3人の誰にも自分を重ねられないけれども、途中からずっと涙です。
ヒラリー・スワンクは「ボーイズ・ドント・クライ」や「ミリオンダラー・ベイビー」のイメージが強くて美人と言われてもピンと来ないのは私だけ?いずれにしても熱演です。あと、夫役は「セイフ ヘイブン」でめっちゃいい感じだったジョシュ・デュアメル。
見て損はないが
なんでこの女の子を敢えて選んだのかが分かりにくいです。なんで話し相手になってくれると思ったのか?
また、夫とよりを戻す過程ももう一つピンとこない。あれだけ対立していたのに突然仲直りしている感。
泣けた
皆さんが書いているとおりストーリーは単純で、泣けるようにできています。
そのためストーリーよりも演技の方に目がいってしまい、そちらに感心して涙が引っ込む場面もしばしば。
もう一点、
個人的に主人公のケイトが亡くなったか疑問に残りました。
絆
あまりに日常が描かれているので、自分に置き換えて、考えながら観てしまう。
物語なのに、なかなか人生は思い通りにいかない。そんな中で、人と人との絆があって、それが強調し過ぎない描き方をされている。人生は、後悔して、遅すぎたと思うことがあっても、大切なのは、複雑ではなく、単純なことのように思える。ケイトにベック、エヴァン、両親、マリリンらは、ケイトを大切に思い、ケイトも彼らを大切に思っているということだ。
ベックのように、大切な人の選択肢を守ることは、できるだろうか。自分だったら、できるだけ長く生きてほしいと思う。
最後は、私もベックと同じように、ケイトから大切な言葉を受け取った気持ちだ。自分を見てる人を大切に、その人に自分を見せること。
タイトル通りの内容
展開は非常にわかりやすい。
内容は悲劇の部類だろうけどそんなに重苦しい悲劇の要素は少ない。
でも最後の方はなかなか辛い内容。
尊厳死とかそういうモノにも繋がるのかなと思う。
映画はほどほどに良作だと思います。
簡単に言ってしまえば、女性版最強のふたり
良作!!
比較構図のコメディ要素等のエンタメを求めるのであれば、最強のふたりかな。
ただ、演技派っていうのか、登場人物、ストーリーをじっくり鑑賞するのであれば、間違いなく本作!!
ヒラリー・スワンク、エミー・ロッサムはじめ、演じてる出演者、皆素晴らしい!!
本作のように、あの病気は、突然襲いかかってくるものなのだろうか。
なかなか想像できにくいが、さすがオスカー女優、心境や表情十分伝わる。
分かっていても、最期のシーンは、目頭が熱くなってしまった。
同じ病気にかかっている黒人夫婦、とくに奥さん、いい味出してた。
「最後まで私を信じてくれてありがとう」
ベック役のエミー・ロッサムが良かった!
「最後まで私を信じてくれてありがとう」に感動しました。
エヴァン役のジョシュ・デュアメルが格好良かったなぁ~
ファーギーの旦那だったとはビックリ☆
辛い
辛くて悲しいけど愛貰って天国行ったんだなて思えた。突き放したいのと傍にいて欲しい衝動。わかるわーどっちもあるはず。自分がって思うとできる限りの力で天国いこーとするか!誠意いっぱい好きな人のそばで過ごすかだよね。
“falling forward”過酷な状況にあっても、人は生きる強さと喜びを見出せることを感じさせてくれる
いわゆる難病映画。しかも介助者と介護人の関係が対称的という点で、『最強のふたり』と同じシチュエーション。しかも全体のムードも『最強のふたり』同様に明るかったです。それに加えて、悲しみの中にも、ユーモアや希望が描かれて、ラストシーンでは、大粒の涙してしまいました。やっぱり分かっていても、よくできた難病ものは、泣かされますね(T^T)
35歳らなったケイト(ヒラリー・スワンク)は、弁護士で夫のエヴァン(ジョシュ・デュアメル)と仕事に恵まれ、何不自由ない暮らしを送っていました。夫や友人に囲まれて幸せそうな彼女の場面は、ジュリアン・ムーア主演の「アリスのままで」を思い出させてくれます。
初めて身体に異変を感じたのは、誕生日パーティでピアノを弾いた時でした。やがて難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)と宣告されたケイトは、徐々に進行して体の自由がきかなくなり、一年半後には歩行器と車椅子に頼り、一人では着替えることすらできなくなってしまうのです。常に介助が必要に。
そこで介助人を雇い、毎朝メイクをしてくれるエヴァンが出勤した後は、介助人が毎日通ってきて、身の回りの世話をするようになったのです。
しかしケイトは、介助人に不満がありました。その理由は、『最強のふたり』と一緒で、自分を病人扱いせず、対等の人間として、本音で語り合える相手を求めていたのです。
ある時、ケイトはエヴァンに無断で介助人をクビにし、大学生のベック(エミー・ロッサム)を面接します。
しかしベックは、面接に堂々と遅刻するは、おまけに介助の素人どころか、普通の家事さえもできないというのです。
当然エヴァンはその場で断ろうとします。でもケイトは、ベックの自己を飾らない物言いに共感したのです。そして、自分を患者としてではなく、友人として話を聞いてほしいとベックを採用するのでした。
しかし、ベックの働きぶりは予想より遥かに、スクリーンで見てても、とってもひどかったのでした(^^ゞ
ジュース用の野菜すら満足に刻めない上に、「ALS発症後の寿命は?」と無神経な質問をし、言葉遣いも下品で、スラングを連発します。特にトイレの介助は大失敗!ひどいものでした。(アカデミー女優になんたるん惨めな振る舞い!)
何をやってもうまくいかないベック。本当はミュージシャンを目指していたはずでしたが、極度の緊張症で、人前で歌うことができません。私生活では、ヤケになって酒をあおっては、バーに居合わせた男性と一晩だけの関係を繰り返すという、奔放な生活を送っていたのでした。
ある夜、深夜になっても帰らない夫のメールをベックに頼んで盗み見たケイトは、彼の浮気を見つけてしまいます。日頃「夫には幸せになる権利があるの」と言ってきたはずなのに、夫の浮気に直面したケイトは動揺。ベックに「ここにいたくないわ。彼が帰る前に連れ出して」と頼むのでした。
やがて夫と別居したケイトのもとへ、ベックが住み込みで介助するようになります。より親密になったベックの自由な言動が、ケイトの心を解放していくのでした。積極的に外に出掛け、新しく刺激的な日々の中で絆を深めていく二人。「限られた時間」の中で、彼女たちが見つけた、「生きる上で本当に大切なこと」に向けて、後半は物語が叩きつけるように動き出します。
ちょっとネタバレゾーンに入っていくのですが(^^ゞ、泣かせどころは、ケイトがベックをあえて解雇してしまうところから、深刻に涙腺が緩くなっていきました。
ケイトから託された思いを歌に込め、自分の殻を破って飛躍しようとしているベック。二人は確かな絆で結ばれていたのです。
それを象徴しているのがピアノのシーン。ベックがケイトの手を取って一音一音確かめるように演奏するのです。序盤に健常だったころのケイトの演奏シーンが描かれます。その映像で、彼女がどれだけピアノを愛していたことかが分かります。そんな前振りがあったので、余計に感動してしまいました。序盤での力強いケイトの演奏に比して、このシーンでふたりが奏でるピアノは、とても優しい音色に満ちていたのです。
だからこそ、ベックの歌手としての才能を感じたケイトは、断腸の思いでベックに解雇を告げたのでした。
刻々と悪化するケイトの病状。ふたりの関係はこれで終わってしまうような描き方でした。
自分が自分でなくなる恐怖を淡々と描いた『アリスのままで』(6月公開)と比べ、この作品は正反対の印象でした。ベックとの友情を通して、本当の自分を取り戻していくケイトの話かと思っていたら、健常者ペックの側が人生を取り戻していくストーリーだったのです。
なによりケイトからベックへの最期の言葉に泣かされます。それは「あなたが私に向けてくれたことを、他の多くの人にも見せなさい」そして「本当のあなたを見てくれる人を探しなさい」という言葉でした。原題は『You'reNotYou』なので、今のあなたは本当のあなたじゃないというケイトの遺した言葉が本作の一番伝えたかったことでしょう。
ケイトの最後の言葉に答えるベックが答えた言葉は、全て感謝でした。何にもできなかった自分に料理ができるようにしてくれたこと。介助ができるようになったこと。何もかもが感謝ですと。
そして、ケイトの言葉に勇気づけられたベックは、本当の自分を見せるため、自らの道を開いていくことになるのです。
私たちも、辛いときも、調子の悪いときも、このケイトの言葉を思い出して、最高の自分、最高の笑顔を、多くの縁ある方へ差し出したいものですね(^。^)
そんな過程がテンポよく描かれた本作は、難病ものなのに、つらいだけでなく楽しくなる場面も多くて、いいなと思えました。ジョージ・C・ウルフ監督の演出は抑制が利いていて、過剰な湿っぽさがあません。後味はとてもさわやかでした。きっと人生には失いかけて初めて気づく大切なものがあることや、避けられない過酷な状況にあっても、人は生きる強さと喜びを見出せることを感じさせてくれることでしょう。
多くの患者と会い、体の動かし方や心境の変化などを教わったヒラリーのリアルな演技が凄かったです。ケイトは、ALSになる前は相当に気が強い性格だったのに、そんな彼女が徐々に衰えて弱々しくなっていく様子が丁寧に演じられていて、そのギャップでなおさら憔悴するケイトの気持ちが伝わってきたのです。
それよりもよかったのは、ベックを演じたエミー・ロッサムだと思います。プロデューサーとしてのヒラリーも、ベックを演じたエミーに「私が思い描くそのものを演じてくれた」と絶賛しています。登場時は、あばずれ女だったベックが、後半では見事な介護人に変身していく、変わりようが素晴らしかったです。
エンディングロールも感動的。なんとベックはステージで、歌っていたのです。
「Falling Forward」という曲は、シンガーソングライターでもあるエミー自身がこの映画のために作ったオリジナル曲。“falling forward”とは日本では“倒れるときは前のめり”と訳される言葉で、どんな時でも志を捨てずに前に進もうという意味なんですね。思わず『花燃ゆ』の台詞を思い出してしまいました。
もっと評価されていい!
まず、ヒラリースワンクの演技!もう圧巻!
ミリオンダラーベイビーよりもさらに素晴らしいと思った。また見返したいな。
なんでそこまで話題にならなかったのか、オスカーとっていい。
それより日本の公開の遅さ!上映劇場の少なさ!
ストーリーは、、
良くも悪くも想像を裏切らなかったという感じ。
病気の話としてではなく、ケイト(とベック)の成長の話なんだと感じた。
原題は''You're Not You''
なぜこのズレた邦題になったのか…日本人好みに寄せすぎじゃないかな。
「最強のふたり」とよく似た話ではあるけれど、ここでは死がもう一つの大きなテーマになっているし、ラストでは日本の医療との違いがハッキリ表れていました。
久しぶりに劇場でこんなに涙を流した。いい涙です。
必ずまた観ます。
王道ですね
最強のふたりと博士と彼女の…をたして4で割ったような作品でした
面白かったですよ 予想外の展開はありません どこかで観たような話が続きます
役者の演技が良いので飽きずに楽しめて、製作者の意図どうりほろっと泣けます
ただこういうストーリーは決まってセレブ設定ですよね 豪邸に弁護士の夫にピアノが上手、仕事はアパレル関係… はい感情移入できません(>_<)
あなたは、あなたらしく!
米国で、2006年に出版された小説"You're NOT you"をベースに創られて、
原題は、"You're NOT you"(あなたは、あなたらしく)です。
当該作品は、問いかけます。。。
ALSの様な難病になったら、
愛した人の介護に、負い目を感じながら生活せざるを得ないのか?
だから、愛した人の浮気も認めざるを得ないのか?
そして、生きる事も未来もあきらめざるを得ないのか?
自分に嘘をついてまで、喜怒哀楽を抑えなければいけないのか?
社会を頼り甘えては、いけないのか?
私達は、
救急車が通れば、道を譲ります。
横断歩道で困っている老人を見たら、手を差し伸べます。
だって、
何かを失っても、前向きに生きようとする人間に対して、
喜んで受け入れる社会を創りたいのですから。。。
久しぶりに、ずっしりと重い映画でした。
映画って、本当に、素晴らしい!!!
Michi
[追伸]
ALSの多くは人生の最盛期に発症します。
米国人の患者は3万人を超え、そのうち約1割は十数年生きることができますが、
平均余命は2年から5年です。
筋力の衰えは四肢、会話、嚥下に影響を及ぼし、呼吸不全へとつながります。
一方で辛い事に、知能には影響がなく、知覚は正常に働いたままなのです。
泣きました
こういう作品は役者さんの演技に全てがかかってると思います。
嘘っぽいと感情移入できないですからね。
最近観た、病気を持った主人公の作品は「アリスのままで」のジュリアン・ムーア、「パパが遺した物語」のラッセル・クロウ。
どれも素晴らしかったけど、本作のヒラリー・スワンクも見事だった。
物語としては、ベックの成長というのかな…
ケイトが自分を信じ抜いてくれた初めての人だからベックも全力で応えたんだと思いますが、あの不良娘がこうなるかと…
最後のシーンはケイトの部屋に入るなという言葉に、苦しい声が聞こえてきても自分を抑えようと我慢してる姿、それに耐えられなくなった姿にただただ涙でした。
ALSというと少し前に氷をかぶる動画が流行ってましたけど、あれはあれで寄付が集まるのかもしれませんが、病気を知るなら、この作品を観た方がよっぽど伝わるものがあります。
苦しいのは嫌ですが、誰かに抱きかかえられて死ぬのはいい最期ですね。
自分が死ぬ時に誰か側にいてくれるかな…
ヒラリースワンクはやはり凄い
単なる難病の悲しい話ではない、ただ、とても大学生には見えない介護人との心の絆の描写が曖昧で、いつの間にか誰よりも信頼してて、ちょっと引っ掛るけど、徐々に悪化する病気を見事に演じるスワンクが見ていて息苦しく感じるほどの素晴らしさ、死を覚悟しこんなにも強くなれるか、、
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