「何度もウルウルしてしまう」アリスのままで みきねこさんの映画レビュー(感想・評価)
何度もウルウルしてしまう
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私も忘れる天才だけど忘れられないこともたくさんある。
なくすことは素晴らしい才能だと気づく一方で
失う記憶を選べないのは本当に悲しい。
でもね、病気で有ろうと無かろうと私たちは毎日闘って生きている。
悔しい、苦しむのではなく闘おう、それを教えてくれた映画です。
感動したシーンといえば、やはりスピーチの部分。
アルツハイマーを受け入れて戦い始めた頃のアリスのスピーチ。
備忘録として…
私はアルツハイマーです。
なくす技を日々習得しています。
方向感覚、物、記憶をなくしています。
私の人生は記憶に満ちています。
記憶は私の最も宝
夫と出会った日、自分で書いた教科書を手にした日
子供が産まれ友人ができ世界を旅した。
人生で蓄えた、努力して得た全てが剥ぎ取られていく。
想像通り、ご存知の通り地獄です。
私はまだ生きています。
心から愛する人がいてやってみたいことがある。
物を忘れてしまう自分に腹がたつけれど
喜びと幸福に満ちた瞬間が今もあるのです。
私は苦しんでいるのではない、闘っているのです。
かつての自分であろうと、世界の一部であろうと、もがいている。
だから瞬間を生きています。
瞬間を生きること、それが私のできるすべて。
なくす技が上達しても、自分を責めないで。
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