「境地に立たされている人は、勇気がもらえます。」映画 ビリギャル 年間100本を劇場で観るシネオさんの映画レビュー(感想・評価)
境地に立たされている人は、勇気がもらえます。
最下位から登りつめる、
ただのエンタメ話ではありません。
何かを成し遂げる覚悟をした人間が、
もの凄いパワーを持って
周りの人間を巻き込んでいく
群像劇でした。
そして
巷にあふれるスポ根映画のように
嘘っぽくないのは、
やはり実話のチカラでしょう。
理不尽な学校の教師や父親。
そんな奴らへの
リベンジを挑んでいくヒロインに、
エールを送りっぱなしの2時間。
本気とは、
こういうことなんだな。
そしてわかりきっているラストなのに、
感動が押し寄せてきます。
自分の家族やトモダチのことのように、
嬉しくなってくるんです。
体力も精神も限界まで追いつめ、
現実を突きつけられ、ドン底に落ちる。
そしてそこから這い上がってくる姿は、
どこまでも等身大でリアルな女の子。
そんな凄いドラマなのに、
爽やかな観後感に包まれるのは、
屈託のないヒロインが
魅力的だからでしょう。
一緒に戦う塾講師の姿勢も素敵だし、
言葉もいちいちささります。
教育とは導くことではなく、
その子の良さを生かすことなんだな。
中高生と親や指導者はもちろん、
本気を出さなきゃいけない
境地に立たされている人は、
観た方がいい。
その気になれば、
いくらでも世界は変えられる、
なんてホントに思えてくるはずです。
そのうえとてつもない勇気が、
湧いてきますから。
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