劇場公開日 2015年2月28日

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「アメリカではドッカンドッカンウケそう」マッド・ナース Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5アメリカではドッカンドッカンウケそう

2024年2月8日
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原題は「Nurse3D」。看護師3Dなんてどんな映画だよと思うが、古き良き80年代を感じさせるスリラー作品に仕上がっている。看護師として働く主人公が実は殺人鬼という物で、直接的なコメディ要素は無いもののどこかコミカルな作風である。なんと言ってもインパクト大なのが主人公。スタイル抜群だが美人なのかそうでないのかが分からない、独特な風貌をしている。恐らく普通の役ならそんなことを感じないのだろうが、作品がそうさせているのだろう。R-18+のエログロ路線なのは承知の上での鑑賞だが、グロは大した事ない様に思える。腕を切断するシーン等は安いCG処理を施され、3Dを意識しているのか不自然に思えてしまうくらいだ。エロ要素は監督の個性なのかは不明だがやや感覚がズレているように思える描写が多く、思わずツッコミを入れたくなる事必至である。
というのも、何故かシャワーを浴びる女性たちが下だけは履いたままだったり、主人公にいたってはブラは付けるのに下半身裸というマニアックな構図が全開なのである。
残念だったのがインパクトはあるが、内容はそれほど濃くないという所だろう。奇抜な世界観の中にどんな事実が隠されているのかと期待したのだが、特に変わった事なくエンドロールが流れてしまった。
そこまで奥深く観る必要も無さそうであり、クエンティン・タランティーノ監督のおバカアクションと合わせて観ると良いスパイスになりそうである。

Mina