劇場公開日 2015年1月3日

「設定の期待値に対して物足りなさを感じた作品。」アノマリー Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0設定の期待値に対して物足りなさを感じた作品。

2015年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

設定は良かった。
目が覚めると見知らぬ場面…が繰り返され。
意識を失っている間の行動の推理と、残された僅かな時間の有効活用が描かれる。
場面を重ねることで、ルールを理解したライアンの工夫が見れる点は楽しめました。

惜しむらくは格闘場面。
短い覚醒時間にも関わらず矢鱈と格闘場面があるのですが。
…いまどき格闘場面にスロー演出がなされるとは。
最早古臭くなった演出を堂々と打ち出してきた蛮勇に脱帽。
しかも全ての格闘場面にスロー演出が施されており思わず苦笑。
メリハリはなく中盤以降の格闘は既視感がある作りになっていました。

話の展開もイマイチ。
話の推進力となるライアンの行動原理は呑み込み難く。
事態を裏で操る人物達も詰めが甘い。
全体的に緊張感が足りない緩慢とした印象を受けました。

設定の期待値に対して物足りなさを感じた本作。
「午後のロードショー」あたりで流し見するのが丁度いい作品ではないかと。

年間百数本、劇場で観る方であれば。
オススメです。

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Opportunity Cost