「社会派ディズニーではない」ズートピア watch_moviesさんの映画レビュー(感想・評価)
社会派ディズニーではない
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この映画は、最初から最後まで新生活を始める人へのエールだったのかな・・。新成人になり社会で働くようになると、そこにはびこる偏見、差別、いじめなど社会の暗部にすぐに出くわしてしまう。それは、正そうとしても簡単には正せない複雑な背景が見え隠れしていることを、この映画は意外とリアルに描いている。権力者の裏表の振る舞い方など、なかなかきわどい描き方でなかなか新鮮だとも感じた。
主人公であるウサギは、偏見を正そうと正義感を振りかざす。しかし実は自らのうちにある偏見には気がついておらず、逆に多くの人を傷つけることもしてしまう。この映画は、社会派と言えるほどテーマを掘り下げたものではないようだが「偏見には立ち向かうべき、だけど社会は単純じゃないよ」というポジティブなメッセージを伝えていると思う。
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