「絶対字幕版です」ズートピア 鉄火のマキちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
絶対字幕版です
クリックして本文を読む
さすがディズニー、安定の面白さでした。
いつものごとく、人参のペンだとか、「血が!」のシーンだとか、とにかく数え切れないほど同じフレーズ・シーンを違う意味で反復させるワザが多かったです。ディズニーの得意技。
内容は面白かったと思うので、是非とも字幕で見ていただきたいと思うのです。
シンプルに上戸彩の台詞が音痴で下手だというのもありますが、内容・訴えたいことが吹き替えだと幼稚にされてしまっているように感じました。
字幕では、ジュディはもっと面倒くさい堅いしゃべり方をします。例えば、受付に「可愛い」って言われたときに、吹き替えではサラッと流しますが、字幕では「ウサギ族にそれを言われるならともかく、あなたに言われるということは……」云々、めちゃくちゃ理屈っぽい返事を返して、頭が堅い感じをひしひしと感じました。
そんなジュディだからこそ、記者会見のシーンで差別的な発言をしてしまうわけです。そのシーンでも、吹き替えでは「緊張して失言しちゃった」って感じですが、字幕では「本音をありのまま言いました」という感じでした。
ジュディは本当にいい子で、わたしは差別なんてしないって思ってても、凝り固まった偏見はやはり持っている……というのが重要な訴えのように思うので、その辺を柔らかくしてしまう吹き替えに疑問を抱きました。
他にもニックの台詞や様々なところで感じましたね。とにかく、差別や偏見というテーマを、吹き替えは軽視していると思います。
コメントする