「さっすがディズニー」ズートピア kubo1011さんの映画レビュー(感想・評価)
さっすがディズニー
子供から大人まで楽しめるとはまさにこのこと。わかりやすいストーリーやジョークなどをとっても言えることですが、大人が見るとストーリーに大きなテーマが浮かび上がります。
この映画はすべての動物達が人間のような暮らしをし共存する世界、その中の大都市ズートピアが舞台となっています。主人公はうさぎ初の警察官ジュディ、キツネの詐欺師ニック。
この2匹が共通して抱えている問題が偏見と差別です。
うさぎに出来ることには限界がある、キツネは嘘つきで凶暴だ、と自分の夢を否定されてしまいます。他の動物達も同じで、生まれ持ったレッテルはなかなか剥がれない。
やりたいことが出来ない世の中、差別が横行する世の中が描かれていてとても考えさせられます。
後半では草食動物と肉食動物の間に溝ができ、「少数の強者」と「多数の弱者」での抗争になります。それまで全体を仕切っていた肉食動物が多数の意見に巻かれて形成が逆転します。
しかし立場が変わっただけで意識が変わったわけではなく、結局そこにも差別や偏見がある。中々難しい世の中です。
今の世の中も少なからず差別があり、偏見があります。
ジュディのように差別意識に抗い、他を認められる存在がどれだけいるでしょう。
今の世の中がはたしてどうなのか、自分はどうなのかと考えさせられる内容でした。
と、まぁ
そんなことを考えるのは頭の隅っこ5%
ジュディの警察学校成績トップのアクションに、ニックの詐欺師ならではの頭脳プレイ!ワクワクドキドキで楽しかったです!
ニックが最高にかっこよくて好き。