道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY of NMB48のレビュー・感想・評価
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「君の代わりは何処にも居ない」と「代わりなんて幾らでも居る」のはざま
「フタバより遠く離れて」の舩橋監督作と知って俄然興味が湧き、気恥ずかしさを乗り越えて劇場に足を運んだ。過去にもたまたまAKBブランドのドキュメンタリーを観たことがあるが、観ごたえは本作が格段に上。ファン向けではなく、AKBやNMBを全く知らない海外の人にも通用する作品だと思う。明らかにスターの輝きを持ち、安心して見ていられる中心メンバーだけではなく、その他大勢に紛れてしまいそうな危うい存在のメンバーにも目を向け、丁寧に追っている点が、ドキュメンタリーとしての面白さや深みを与えていた。
繰り返し考えさせられたのは、「君の代わりは何処にも居ない」と「代わりなんて幾らでも居る」のはざまについて。アイドルである彼女たちは、当然前者を目指す。しかし現実には、日々後者に向き合わざるを得ない。
私たち一般人が仕事を続ける中でも、この二つのバランスは悩みどころだ。前者であってこそやりがいがあるけれど、そればかりではしんどい。行き詰まったり燃え尽きたりしそうな時などは、後者が救いや支えになる。ところが、アイドルという職業では、後者は決定的な打撃となってしまう。そんな中、家族にとっての彼女たちは、確実に「代わりはいない 」存在であり、家族との繋がりが重要な意味を成していると感じた。劇中、2組の家族が登場するが、それぞれに、ぎこちないながらも和やかな空気が流れており、印象に残った。
加えて、彼女たちを追いながら思い起こしたのは、たまたま最近関わるようになった同年代の少女たちと、少し年上の新社会人たちだ。同年代の彼女たちを知るまで、AKBブランドは同性受けしないものと思っていた。ところが、彼女たちは、食い入るように歌い踊るメンバーたちを見つめ、総選挙に入れ込む子もいる。理由を聞くと「かわいいから」くらいしか答えてくれず、疑問が解けずにいたが、本作のおかげで、少し理由が分かった気がした。「今だからこそ」の輝きをつかんで存分に活かし、磨きたい。でも、その先への不安や諦めもある。だからと言って立ち止まれない。…否応なしにじわじわと決断を迫られる十代は、つくづく酷な年代だなと感じさせられる。(私個人は、あまり戻りたくない…。)同年代には、まさに彼女たちは、近くて遠く、遠くて近い、共感を呼ぶ存在なのかもしれない。
また、私の職場は、毎年たくさんの新人がやって来るが、いつの間にか、ふっと去っていく人が少なくない。一方、グループを辞めていくメンバーたちは「◯◯を目指すため」と理由を明確にして去るが、これもハードなことだと感じた。「疲れたから」「向いてないから」「…とりあえず休みたい」は、ない。辞める瞬間まで、いや辞めてからでさえも、彼女たちはアイドルであることをどこか求められているのだ。…どう折り合うかは本人次第とはいえ。
AKBブランド・ドキュメンタリーは今後も作られていくのだろう。是非、舩橋監督には(辞めたメンバーを含め)今後も彼女たちは追い続けてほしいと思う。
等身大のNMB48
山本彩、渡辺美優紀、山田菜々。
アイドル不毛の地“大阪”で3人を中心に吹き始めたNMB48という新しい風。
AKB48がアイドル戦国時代の頂点に立ち、
SKE48という初の姉妹グループが波に乗り始めた頃、彼女たちが誕生した。
アイドルに必要な歌唱力、ダンスだけでなく、大阪という地で鍛錬されたトーク力を武器に、先輩のチームに殴り込む。惜しかったのは、彼女たちの今までの道のりにフォーカスを合わせすぎて、本来の武器が劇中で強く感じられなかったこと。
NMB48はどこまで成長できるのか、輝くことができるのか。等身大のNMB48がこの映画に映っている。
鉄人山本、初選抜沖田
・結成してすぐに吉本新喜劇の舞台にたてる環境のNMB
・「僕たちは戦わない」で最後列になったさや姉が感じた屈辱
・選抜未経験ながらダンスのセンスが買われさや姉のアンダーとして活動する沖田の密着が縦軸かな
・入ってから一番変化があった白間
・ファンの描き方が一歩引いていて昼のノンフィクションみたいな距離感
・ファンの側からタニマチってはっきり言うんだな
・これだけの目に見える競争社会はやはりAKBグループだとまざまざと見せられる
映像作品としてのひとつの見方
対比の手法を使って、アイドルであるNMBを通し、今の日本の社会を描いている作品。
私達の生きている日本のひとつの側面をアイドルという虚像に翻弄される人々を通し、私達は何を思うだろう。
カラーとモノクロ、煌めく世界と現実の世界、本当の自分と演じている自分、羨望と嫉妬、真実と嘘、生み出す社会と消費される社会。
最後に映し出されるモノクロで映しだされるゴミの山が消費社会を象徴している。
2つの対比された場面が映し出され、その映像は見ている者にその判断を要求される。ある者は拒絶し、ある者は賞賛する。
でも私達はそのような世界に生きているし、これからも生きていく。変えられるのは自分の考え方と行動だけだ。
ファンとの繋がり、家族との繋がり、仲間との繋がり、運営との繋がり。それはファンに対する役割、家族に対する役割、仲間に対する役割、会社に対する役割があることでもある。
それぞれの役割の比率は人によって異なるし、その間には矛盾することも多くある。
清濁併せ持った社会、私達は矛盾する社会で時には何も見えないぐらい熱中して、そして時には悩み生きている。
そして矛盾とはパラドックスであり、哲学である。映画では「アキレスと亀」のように自分は先人に追いつけないと思い込み、自信を無くすシーンもある。
作品に哲学が挿入される意図は、私達に問いをもたらしたいからに他ならない。
沖田彩華ちゃんのことが好きになりました。応援したいと思いました。M...
沖田彩華ちゃんのことが好きになりました。応援したいと思いました。Must be now選抜の様子が入っていなかったところが残念なところです。渡辺美優紀ちゃんのシーンが少なかったなあ、、、。
ファンでないと観るのは厳しい?等身大の少女達の奮闘劇。
【賛否両論チェック】
賛:競争社会でもがき続けるメンバーの悲喜こもごもが、様々な場面で垣間見られ、その厳しさや儚さが印象に残る。
否:少しでも興味がないと、観ていて退屈極まりない。
“競争”という非常に厳しい世界に飛び込み、壁にぶち当たりながらも奮闘を続ける少女達の姿は、観ていて純粋に印象深いものがあります。
反面、やはりドキュメンタリーなので、メンバーやグループそのものに少しでも関心がないと、思わず退屈してしまうことは必至です。
良くも悪くも、ザ・ファン向けの作品といえそうです。
正統派ドキュメンタリー
須藤りりぽんを語り部にするの賛成、あくまでアイドルの自意識を相対化する存在。二項律の物語も分かり易いが、対アイドルの「外」からの視点に偏りすぎ「内」からの身を貫かれる様な衝動に晒される描写なし
AKB入門えいが!
けど、ドキュメンタリーオブNMBの意味ないじゃん、それって!
けど、最後の方の『男の話…』は今までにないリアルが出ててよかった!
けど、山本彩がスピーチに行くとき結局呼ばれてなくて映る大家の事、エンドロールで北川謙二さんなど数々の”あの”スタッフさんを、知らないんだろう、監督は…
言われる程、暗く感じませんでした、良いと思います
言われる程、暗くはないです。リアル(現実)なだけ。
よかったです。 NMBを、よく知らない私にはNMBの内側が観れてよかったです。映画DOCUMENTARYとしての完成度はよかったように感じます。 過去にAKBとSKEのDOCUMENTARYは見ました。監督さんは、過去のDOCUMENTARYと似通った者にしない様な校正編集をされたのでは、ないのでしょうか?ファンには、物足らなかったようなレビューも見受けられますが、知らない私には,最後迄、飽きず観れました。よかったとおもいます。
陰の部分ばかり強調されて暗すぎる。何でさや姉やミルキーの活躍にスポ...
陰の部分ばかり強調されて暗すぎる。何でさや姉やミルキーの活躍にスポットライトを当てなかったのだろう?アイドルグループのドキュメンタリーとしては、誰に見せようと考えているのか?意味不明だ!あと須藤の哲学など誰も求めてないと思う。ファンはメンバーの笑顔と汗と歓喜の涙を求めている。完全にピント外れで残念な失敗作だ!
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