「前向き家族」アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5前向き家族

2020年11月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

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両親、兄姉、赤子の弟…一見平凡な家庭の男の子。
しかしアレクサンダーくんは、ツイてない!
明日は誕生日だというのに友達にヘンな写真メールをばらまかれたり、意中の女の子の前で失態したり、弟のお気に入りのおもちゃを排水口に落としたり…とにかく日常生活で嫌になる事ばかり。
その昔少年ジャンプで、『ラッキーマン』に変身するツイてない主人公がいたね~。
イクメンのパパは新しい仕事が決まったり、ママは仕事で役職アップ、お兄ちゃんはカノジョとプロム&免許試験、お姉ちゃんは劇で主役のピーターパン役、弟は初めての言葉…とイイ事づくし!
何でボクだけ…。
アレクサンダーは日付けが変わった誕生日に“願い”ではなく“呪い”をかける。ボクの最悪な一日を家族にも…。
そしたら…!

タイトルは“アレクサンダーの…”となっているけど、実際の話は順調から一転、家族に災難が降り注ぐ。
お気に入りのおもちゃが無くなって泣き止む我が子をあやしながらパパは面接へ。ママは仕事で凡ミス…いや、う○こミス。お兄ちゃんはカノジョと喧嘩&免許試験を受けるが…。お姉ちゃんは風邪を引いてしまい…。
次から次へと、次から次へと。こりゃ嫌になるわ…。
そんな家族の災難を、ドタバタドタバタのタッチで。テンポも軽快。
如何にもなTHEアメリカン・コメディ。ディズニー印なので下ネタやお下品ネタも抑えられ、ファミリーで見れる。

家族で責任の押し付け合い、罵り合い。
アレクサンダーが正直に告白。そんな事、非現実的だけど、でも…。
おそらくタイトルの意味は、アレクサンダー個人に災難が降り注ぐ事ではなく、家族に災難が降り注いでそれによってアレクサンダーが最悪を感じる…という事なのだろう。(個人的見解)

最悪な一日でも、家族が一緒になれば。一緒にいれば。
今日が最悪でも、明日はきっと。

近大