「3Dはどうでもいい。」エベレスト 3D mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
3Dはどうでもいい。
相変わらず、3Dの効用がよくわからないが、本作には、作品そのものに力があった。
バルタザール・コルマウクル監督は、相当こだわりをもってこの映画を作ったと見受けられる。そうでないと、この話を映画にはできない。
僕にとっては、夢枕獏の「神々の山嶺」を読んでいたのが大きかった。エベレストを登ることがそんなに甘くないということを、文字の上だけでも体感していたので、本作にも入っていけた。
また実話なのだが、顛末をまったく知らなかったので、亡くなった人がいたことも衝撃的であった。
ベースキャンプで、ただ待つことしかできなかったエミリー・ワトソン、サム・ワーシントンの抑えた芝居は出色であった。
映画が終わる頃には3Dのことなんかどうでもよくなっていた。逆に3Dを意識するような映画はたいしたことないのかもしれない。
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