96時間 レクイエムのレビュー・感想・評価
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Takenシリーズの品質を土壇場で保った作品。
Takenシリーズに期待する父無双は健在。
敵対者は有無を言わさず鏖。
正義は我に有り…のはずなのに。
画面から滲み出る狂戦士感。異常執着感。
歳を喰い年輪が刻まれ神経質な感じがより出たリーアム・ニーソンが今回も体現しています。
話の構成も一工夫。
序盤から善悪が明確になる前2作に比べて。
本作では元妻殺害の新犯人を探す探偵モノ要素も追加。
前2作からの繋がりを仄かに醸し出すことで話の展開に深みが。
…結局は父無双で有無を言わさず解決する点は変わりませんが。
惜しむらくはシリーズお馴染みの電話予知芸。
振り返ればブライアン・ミルズの予知芸はTaken1が最高峰。
遠く離れた海外からの予知芸が非常に新鮮でした。
Taken2は新鮮度は落ちますが父から娘への逆電話というTaken1との対比が良かった。
で、第3弾の本作。
まず電話予知芸が無くなっている点に失望。
予知を踏まえた或る行動は出てくるものの前2作に遠く及ばず。
分かり易過ぎる前フリにもガッカリしました。
倫理的な部分もノイズに。
あまりにも関係無い人が巻き込まれ過ぎている。
派手なカーチェイス。
場面は派手で迫力ありますが派手な演出に伴い巻き込まれる周りの車・車・車。
直接的な表現は無いものの明らかに人死にが出る規模の事故が多発。
最早、主人公側が大義を持つ人間には見えず感情移入は困難に。
「黒い笑福亭鶴瓶」ことフォレスト・ウィテカーとの終盤の遣り取りは噴飯モノでした。
また細かい点ですが、終盤にCIAの元同僚達の顛末を描かない点も不誠実に感じました。
ブライアン・ミルズが仲間を大事にしない酷い人間に見えた点は残念でした。
Takenシリーズの品質を土壇場で保った本作。
事前の宣言通り本作でシリーズ完結するのが適切かと。
続ければ映画「ダイ・ハード ラスト・デイ」のような悲劇を生む気がします。
ブライアン・ミルズの最期の勇姿。無双振り。
シリーズを追っていた方は観る価値有りかと。
オススメです。
安心して観れます
96時間 レクイエム
安定のアクション映画。
やっぱ面白い!
2作目の[リベンジ]を観た時点では「このシリーズは正直もういいかな」なんて考えてたけど、劇場公開してればやっぱ観てしまう…。
内容はいつも通り。そうそうこれが『96時間』だよねぇという派手なやらかしと、不死身な親父。何人殺しても、街やビルを破壊しても、全くお咎め無しなのも相変わらずで、そう言うことを言っていたら本作は観れない訳で、そう!これが96時間シリーズなのだ。
サクサク進めていく手際の良さもさすがで、これも本シリーズのウリでもあるね。
しかし親父も強いけど、娘もまた強いねー!
本当に本作がラストなのかなぁ?案外続きがあるかもよ?
そしたら次は、孫を守るリーアム爺ちゃんだな。
そして最強のボスキャラにS・セガールを用意してくれないかなぁ~!?
チョー観てみたいんだけど…。
齢62歳!
ジェイソンか!
リーアム・ニーソンは文句なしに強い。
リーアム・ニーソンの親父爆発映画の3作目。今回は少し控え目だったか。
元CIA工作員のブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)。娘のキム(マギー・グレイス)を守るためには何でもやる。他人の命はおかまいなし。
今回は、ブライアンの別れた妻、キムにとっては母親であるレノーア(ファムケ・ヤンセン)が何者かに殺されてしまう。その嫌疑がブライアンにかかってしまう。
どうやってその嫌疑を晴らすか、という知的な展開は、リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメンの脚本コンビには望むべくもない。
ブライアンはすぐさま怪しい人物に当たりをつけ、尾行を開始するが、すかさず妨害が入る。私が怪しい、と自ら言っているようなものである。
オリビエ・メガトン監督の演出は少しせわしない。カーアクションなどはもう少しゆったり撮ってもいいのに、と思わせる画面構成であった。
レノーアの死で、シリーズは新たな転換を見せたが、ブライアンに孫が産まれるようだし、このシリーズ、まだ作られる公算が大である。
今回も!
ファザコン娘が父への期待をこめて見に行ってしまうシリーズ
最強親父の最終章(?)
まあ。まあ、最終章と銘打ってはいますけども、どうなんでしょうか。第四弾、あるでしょ?あるんでしょ?ねえ?という、非常に非常に含みを持たせた終わり方でしたが。でしたが。あーいや、うん、気が早いですよね。取り敢えずまた戻ってきてくれましたって感じで、リーアム兄さん。それだけで満足なんですけども。今回も随分とお早いご帰還でした。前作から二、三年ぐらいですか?娘大好き!娘命!の最強親父が大暴走の名物シリーズ『96時間』の第三弾が開幕致しましたよ。
リーアム兄さん演じるブライアン・ミルズというキャラクターの持っているポテンシャルはまだまだこんなにあったのか!と。衰え知らずというかパワーアップしてるっつーか、見事に、フルに咲き誇っております。いやいや無敵過ぎるでしょ?と。あんたの現役を知らないけど、本当は今こそが現役なんじゃないの?と。
シリーズ毎度の冒頭で、少し哀愁漂わすお父さん像を見せてきて、物語のアクセルが踏まれるや突如として鬼ソルジャーに変貌するお決まりの流れでまずニヤリとさせられるんですね。あ、今スイッチ入ったね、と。で、このお父さん、正義の味方って訳でもないもんだから、公共物を平気で破壊するわ爆発炎上させるわ、罪なき民間人も(多分)負傷者のオンパレード。他人にとっちゃ大いなる迷惑でしかない行為を何度も繰り返すっつー、あのパターンが今回は飛躍的に進化しとります。ちょっと笑っちゃうぐらいです。元妻殺しの容疑をかけられて真相探る為に逃亡図った兄さんなんですけども、妻殺しどころの騒ぎじゃないだろこれ!ていう超絶破壊ですからね。
で、まあ、そういう意味では満足度は高かったんですよ。ですけど、元々この『96時間』ってのは、続編を強く想定してなかったと思うんですよね。だから原題が『Taken』なのに、こっちだと邦題に『96時間』て付けちゃったぐらいで。でも、ほら、もう96時間は関係なくなってるじゃないですか。「誘拐された被害者が無事な状態でいる猶予」的な意味の96時間であって。あと一作目は「何者かに誘拐された娘を必死に探す無敵のお父さん」という1コンセプトのみでストーリーのサイクルが回ってた訳じゃないですか。もうね、三作目となると、そのコンセプトから大きく外れちゃってるんですよ。「普通」のアクション映画になっちゃってる。そこがね、まあなんというか、少し残念ではあります。嗚呼、うん。「普通」だよね、と。前作のリベンジからもうかなり無理を感じてたんですよね。『96時間』らしさ出すのって辛いよなあ、と。
まあだからこそ、第四弾を期待しているんですが。娘の誘拐はもうネタとして使っちゃったので、次回は、ほら、また別の身内?新しい家族?の誘拐とか。
続編、待ってます!
最終章だからって…
緊迫感
ツマラなかった2作目から一転、娘との適切な距離感が掴めない姿が痛々しいダメ親父版『逃亡者』になりました
“ダメなお父さんが実は凄腕の元特殊工作員でした”シリーズの3作目。2作目がイマイチパッとしなかったのはリーアム・ニーソンのダメお父さんぶりがさもなかったことになっていたからだと思っていたわけですが、この3作目ではちゃんと原点回帰、彼氏と同棲を始めた娘の誕生日にぬいぐるみを持ってヌケヌケと自宅訪問するKYぶりからスタート。ついに元嫁を殺されてしまったのに殺害容疑をかけられてFBIに追われながら真犯人を追う、それじゃ『逃亡者』と同じじゃないか?という、心がいつまでも中学生のリュック・ベッソンがいかにも考えそうな容赦ないお話が展開。ダメお父さんをサポートするダメ親父集団の活躍、FBIの敏腕捜査官フォレスト・ウィテカーの存在感が印象的な映画でしたが、何より年頃の娘を持つ父のどう接したらいいか解らない系のもどかしさがなによりリアルで胸が痛かったです。
96時間シリーズでなくても・・・
『96時間 レクイエム』を鑑賞。
リーアム・ニーソン主演のシリーズ3作目。
制作・脚本もこれまで同様リュック・ベッソン。
1、2作目同様に何より大切な家族(離婚した元妻と実娘)を守る為にはどんな事でもする元CIA工作員である無敵の父親の物語。
前作であれほど苦労して守り、以降関係が深まりつつあった元妻が殺害され、その容疑者として追われる立場になってしまう。
残された娘を守り、真犯人を突き止める事はできるのか。
これまで同様に100分前後のノンストップアクションとなっており、今作でもおなじみの父親の無敵っぷりが光る。
ところが、観終わってみると何か物足りない。
相変わらず突っ込みどころは満載で、自分の家族を守る為には他人の事などお構いなしのご都合主義。
そんな父親の性格になど今更突っ込んでいられないし、シリーズファンであれば気にもならない。
今シリーズ最大の魅力は、元CIA工作員の父親がどんな困難な場面においても冷静に行動し、わずかな情報を元に頭脳とスパイ経験を駆使して切り抜ける爽快感である。
しかし、今作ではそれが明らかに不足しているのだ。
キャラクターもシリーズ共通だし、味付けも従来のそれであるものの、残念ながら普通のアクション映画になってしまっている。
これなら何も96時間シリーズである必要はない。
アクション映画としては決して悪くはないし、シリーズ未観でも問題なく楽しめる造りとなっている事も評価できる。
しかし、実際には観客のほとんどがシリーズファンである事を考えればやはり物足りないと言わざるを得ない。
続編と作る上でマンネリ化せずに魅力を維持し続ける事は本当に難しい。3作目ともなれば尚更である。
それでもシリーズものに頼らざるを得ない今の映画業界は、もしかしたらどんな映画よりも危機的な状況にあるのかも知れない。
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