「普通のアクション映画を、無理矢理「96時間」風にしようとしているような気がする。」96時間 レクイエム Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
普通のアクション映画を、無理矢理「96時間」風にしようとしているような気がする。
いたって普通のアクション映画を、無理矢理「96時間」風にしようとしているため、一部ストーリーが破綻しているような気がする。
見ている時はそんなに感じなかったけど、見終わった後、いろいろ疑問が湧いてくる。
元CIA秘密工作員ブライアン(リーアム・ニールセン)は、大学生の娘のキム(マギー・グレイス)の誕生日を祝おうとするが、キムはそれどころではない。彼氏との間に子供ができていたのだ。そうとは知らず、キムの誕生日について、なにげなく元妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)に電話報告したブライアンの自宅に、突然元妻レノーアが訪ねてくる。どうやら現夫のスチュアートとうまくいってないらしい。ブライアンは自宅の鍵を渡し、自分は出張に出るから、一人になりたい時は、いつでも使っていい、と提案する。出張から帰ったブライアンは、自宅で元妻が、殺されているのを発見する。凶器のナイフを拾い、元妻の死体に近づいたところ、誰が通報したのか、警官が突入してくる。何とか現場から逃れたブライアンは、復讐を誓い、犯人を探し始める。
アクションシーンは面白いけど、なぜ?と思うところが、かなりあった。
シーンのつながりが悪かったし、人物の関係や、動機もよくわからなかった。
オチもひねったつもりだろうけど、なんでそうなるのかよくわからなかった。
なによりもあれだけのプロが、なんでそんなに簡単に騙されるのか不思議だった。
あと、有能な刑事フォレスト・ウィテカー(フランク・ドッツラー)はいらないような気がした。
あまりストーリーに絡まないし、ブライアンの行動の解説者みたいになっていた。
何よりも、一作目のように、有無を言わさず、どんどん殺していくような、危ないところがまったくなくなってしまったのが、非常に残念です。