アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48のレビュー・感想・評価
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125人が選んだそれぞれの人生
本作はAKB48の姉妹グループである名古屋で活動するSKE48の6年間の活動映像をドキュメンタリー映画としてまとめたものである。監督は元NHKプロデューサーの石原真。
内容としてはSKE48結成時から今現在に至るまでを節目の出来事を時系列と特定のメンバーのインタビューを交えて語られる。
自分はSKE48は箱推し(グループ全体を応援している)していて本作の制作決定から公開まで待ち望んでいた者の一人です。なので若干評論が偏ります(笑)
本作はSKE48結成時語られることになりAKB48の姉妹グループとして誕生したSKE48がAKBと違う色を出そうと奮闘する彼女達の姿が描かれます。
SKEの一つの魅力としてダンスがありますがその基盤を作り上げた一人して振付師の牧野アンナ氏の鬼レッスンが行われます。
表情・振付の大きさ・曲の表現すべてにおいて徹底的にメンバー達を鼓舞し時には追い込みます。
とあるレッスンの時に今日のレッスンで自信を持って表現できてる子は手をあげてと牧野アンナはメンバーに問いかけますがそこで手を挙げた子は一人だけ...まあ珠理奈なんですがこの頃から大物っぷりが伺えます。
そして本編中に特に石原監督がインタビューであげたい出来事として「ピノキオ軍」のレッスン、「第三回総選挙」での高柳明音の公演直談判、「AKBグループドラフト会議」でのKⅡ選択がありますがこの3つは深く本編で語られています。
いづれもSKE48を語る上で重要な出来事であることには間違いないです。
そして、ガイシ卒コン・大組閣などをその時にかかわった重要なメンバーと共に現在に至るまで語られることになります。
自分的に不満に思ったのは本作の作り方はdocumentary of AKB48の第一作目の作りに近い形でインタビューがやや多めに感じましたしこの6年間の出来事を本編の内容116分に収めようとするあまりに暗転の文字題目を多用していてとてもテンポが悪く感じました。
それに現メンバーのインタビューより卒業生のインタビューが多すぎてSKE48結成時から知らない人達はおそらく退屈に感じてしまうかもしれません
特に2期の扱いが酷く卒業生のインタビューより現メンバー2期(加藤るみ・内山命・磯原杏華)のインタビューの方が本編に優先するべきです。(特典映像でお待ちしてます(笑))
SKE48はよく卒業するメンバーが多く卒業生の呪縛といわれますがそれを本作でも表現する必要性はないでしょう。
つまりこの映画には過去の事を語るに徹底しすぎてSKE48の未来がとても見えずらい印象を持ちました…この作り方をした監督には正直がっかりしました。
まあでもこうは言っても唯一、石原監督の功績を挙げるとすれば卒業生の八神久美のインタビューをとったことです。
SKE48にとってもファンにとっても彼女の存在は言うまでもなく大きいものであったことは間違いがないです。
そして彼女は卒業後SKE48の活動には一切参加しておらずSKE48が好きなら誰もが気になっていたに違いはありません。
その彼女を口説き落として本作に参加させた石原監督の功績は凄いです。
まだまだ書きたいことはありますが、本作を時間があればもう一度観たいと思っているのでその時は追記したいと思います。
なんにせよAKBGが好きな人は一度は観てみるべきでしょうしSKE48のことが好きなら必見です。
SKE48に興味がない人もこれを観れば彼女達の苦悩や葛藤、そしてアイドルの生き方、卒業のその後の人生を垣間見ることができ胸が熱くなることは間違いないです。是非映画館で観る事はお勧めします。
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