「怒りは正しく使え。」アングリーバード ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
怒りは正しく使え。
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滑り込みで観たらこれがまたよく出来ているのでビックリ。
ゲームアプリは全く知らないが今作に関して全然問題なし、
吹き替え版が坂上忍と聞いてナニ?と思うだろうがこれが
またピッタリで巧い巧い。アンガーマネジメントを扱った
題材からして大人向けの状況説明がこれでもかと出てくる。
怒りの制御が必要な事件が多発する昨今だが、では本当に
抑え込むのが正しいのだろうか。この眉毛(そう呼ばれる)
の怒りはどう見ても正当だし、彼なりに我慢も重ねている。
イジメや差別の経験から独り暮らしの孤独にも耐えてきた。
だからこの眉毛は常に冷静に相手を見てる。よく観察して
すぐに決めつけない。それが敵であろうと英雄であろうと、
彼の観察眼は揺るがないからのみ込まれることがないのだ。
巧いことをいって気付けば何もかも盗み取る豚軍団の恐怖。
いやいや、これは何かを捩っているに違いないと思いつつ、
ひな鳥の羽毛感に豚尻のぷよぷよ感という映像面や脚本と
音楽方面でも抜かりのない面白さ。よく出来た作品だった。
(怒りを正しく使うことで成果をあげられるということね~)
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