共犯のレビュー・感想・評価
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❇️足元すくわれる若気の至りしょうもない物語❗️
共犯
🇹🇼台湾
たまたま路地で女子高生(シャー)の死体を発見したホアンが主人公。とこに通りかかったイエとリン。3人は偶然の発見者だった。
好奇心から女子高生を調べ行くうちに…
何が本当で何が嘘なのか?真実が徐々にわかってくるミステリー
❇️足元すくわれる若気の至りしょうもない物語❗️
★彡見なくても良いと思います。
◉45点。
🟠感想。
1️⃣映像が凝っていて綺麗。
★彡映像美はオススメなポイントで凝っているし、こだわりも感じられた。
2️⃣ストーリーに無理を感じる。
★彡三人が共感していき仲が良くなるのは良かった。しかし一人一人の行動や事故の原因はやや無理を感じた。
3️⃣若気の至りや若さゆえの行動。
★彡美人の死体を見た三人の興味が孤独を埋めていく流れはよかった。
4️⃣まさかのオチではありました。
★彡私は嫌いですけどね。💢
切ない共犯
面白かった。
てっきり三人で何か犯罪を犯すのかと思ったら、
とんでもない展開に驚いた。
まず脚本が良いのと、
俳優さんたちの若くみずみずしい演技が
それぞれの訪れる運命を切なく感じさせるのが
とても良かった。
主人公三人の気持ちも痛いほど分かるし、
自分がこの立場だったら同じ事するかもなと思える
ので、話に入り込む事が出来た。
観た人の送って来た青春時代の立ち位置で三人の誰に
一番共感出来るかが変わりそうだけど、
自分としてはイエ君だった。
絶対2人を離さないように同じ事をしたと思う。
彼ら2人といる時がどれだけ嬉しくて不安だったが
手に取るように分かった。
自分にも思春期はあったけど、
だからと言って子どもの事を理解出来てると思ったら
大間違いで、
子どもだからこそ突発的な判断もするし、
だけど考えてる事は複雑で見守る方も見守る方で
難しいなと思いました。
前半のカウンセリングで
死んだら何もないと言う何気ない言葉が
後々重く響いてくるのが、観てて辛かった。
だけどとても良い映画でした。
皆が信じれば本当になる
学校でカウンセリングを受けることになった3人の男子生徒ホアン、リン、イエ。1級上のシャー・ウェイチャオが映っている卒業アルバムやフェイスブックなどのSNS、そして直接3年生に噂話を訊いて独自に死の真相を推理していく。金持ちの娘で人間嫌い。コクった男子生徒を平手打ち。動機が見当たらないので飛び降り自殺にも疑問を持つ・・・そして彼女が書いたメモにチュウ・チンイーという名前が。
推理というより、妄想、憶測によってチュウがシャーをいじめて死においやった犯人だとして、3人はチュウに対して独自に制裁を加えようと計画する。そして学校裏の湖におびき出し、成功したと喜び、湖で遊んでいたら・・・ホアンが溺死してしまったのだった。今度はホアンの妹から不良っぽいイエが犯人扱いされることに・・・
どこにでもある風景を撮影の仕方によって鮮やかにして、映像美を強調するような作品でした。3人の男子高校生はそれぞれ孤独だったのに、一人の先輩の死によって孤独を乗り越えていく。しかし、話を複雑にしてしまったホアン。彼の死こそ本当の自殺だったのじゃないかと思えるほど。
共犯の意味が徐々にわかってくるが、テーマとしては孤独といじめと自殺・・・若者に忍び込む闇を克服する手段も個性的。特にイエは事故当時に二人きりでいたことを否定せず、リンを庇おうとする正義感も目覚めていたようだ。ミステリーなのは事実よりも彼らの心。鬱屈した心を解放してやってほしい。
台湾映画の雰囲気が好き。そしてすごくかわいい女優さんたち。 ストー...
台湾映画の雰囲気が好き。そしてすごくかわいい女優さんたち。
ストーリーはどんどん変わって行き、それぞれの孤独が浮き彫りになる。思春期特有の行き詰まり感がとてもよく描かれているように感じた。
ガキのSNSは嘘が広まりやすい
冒頭濁った水中に本、図書カード、男3人、ネックレス、少女。同級生にいじめられたメモのミスリード→捏造。いじめから被害者意識の暴走。壁アートに進撃の巨人、額に「バイオ」。自殺した少女と疑いをかけられるスポーツ少女にそれぞれ二階堂ふみと黒島結菜がだぶった。自殺の真相はネックレスを取り損ねた事故ってことか?黒日記を手にいれたホアンが全ての事態をややこしくしたでFA。映像は綺麗だし、青春のみずみすしさもよく映像に出ていた。監督が岩井俊二に影響受けたと言っていて納得。
チャンロンジー
台湾版の渇きみたいなというか、こちらの方が断然乾いてる。画面はずっと雨が降ってたり、池に落ちたり、水ってるけど。エドワードヤンが描く台湾の高校生の男女白の開襟シャツが好きだった身としては、流石に制服も現代的になっててちょっと残念。通学の電車から見える景色も基本日本と変わんないんだけれど、裏山の緑が断然深くて、池があったりするのが魅力的。死んでしまった少女はもうちょっとちゃんと正面から捉えて欲しかった。幻影の後ろ姿と横顔っていうのは分かるんだけれど、死に顔と遺影だけ正面というのは勿体ない気がした。
10代の葛藤
青春映画としては共感できる部分が多く、良い意味で予告編の期待を裏切られました。
偶然、少女の転落死に遭遇した三人の少年が真実を解明するために結託する。凡庸、ガリ勉、不良というズッコケ三人組を思い起こすような組み合わせで、単純なミステリかと思いきや、話の重いこと重いこと。
ちょっとした嘘と若者らしい悪ふざけが生み出す悲劇をうまく積み重ねて表現していると思います。マイナス方向の誤解によって発生したいじめに耐える心、プラス方向の誤解を抱えきれずに自壊する心を対比的に示していると思いました。
言葉による説明が少なく、映像美を見せつけようとしている部分は多くあるものの、10代の学生にありがちな葛藤を表現する上ではプラスに作用しているのではないかと思いました。
浅く深く
初の台湾映画。
座席数の少ない小さくレトロな映画館で見たから気が散らず見れました。
事件がなければ交わらなかった人間関係、
また一人一人固執し大事にする部分も人それぞれで醜くも共感する部分もありました。
色んな視点がありつつも深く掘らんなぁという印象でしたが、それでいいのかも。
内容がそもそも重いし。
決めつけすぎないからこそ捉え方次第で
見た充実感が得られるのがこの映画の良さかなと思った。
青春映画は
切なさを出す為なのか
仲の良い映像だすのはズルいな
無条件で切なくなる。
ひとりはイヤだけど。
台湾の映画を観るのはずいぶん久しぶりである。ホウ・シャオシェンやエドワード・ヤン、ツァイ・ミンリャンの映画を観ていた頃がなつかしい。
3人の男子高校生が、ひとりの女子生徒の遺体を見つける。3人は同じ学校に通っているのだが、面識はなかった。
女子生徒はどうやら飛び降り自殺をしたようである。
3人は真相を突き止めようと探り始める。
チャン・ロンジー監督の演出は、やや思わせぶりのところがある。「光にふれる」を撮った監督ということだから、映像に凝るというのもわからないではない。
だが、本作のような映画の場合、ストーリーテラーとしての演出というのがあってもよかったのではないか。
ひとりの生徒の作り話に端を発して、新たな死者が出るわけだから、気を衒わず、しっかりした映像で撮ってほしかった。
それにしても、死んだふたりには、もうしわけないが、あまり共感できなかった。
台湾の青春映画バンザイ!
台湾っぽい青春映画で総体的によし。
ただ、いくつか疑問。
まず途中で死んじゃった男性について。
同じ学校で同じ学年で、しかもつるむのであれば、普段いじめられてるのってわかんないんだろうか。
また、死ぬのがあっけなさ過ぎてポカン。あれはないよね。
また、最初に死んだ女性について。
なんで死ぬに至ったのかが、最後まで観たら矛盾。
あの女の子にメッセージを残した理由が、体育免除されてる云々の部分のみっていうのは、薄すぎないか?
まあ、何はともあれ爽快感があるので4点。
台湾青春映画の秀作
台湾映画は青春モノがすごい!のセオリー通りな秀作です。
冒頭からの映像の綺麗さと、シンプルなんだけど引き込まれる展開で、あっというまのクライマックスでした。
色々な種類の孤独感をそれぞれのキャラクターの視点で描いていて、きっと誰かに共感できると思います。
まあまあだった
みずみずしい表現に胸がきゅんとなるけど展開があんまり面白くなかった。最後の方はウトウトした。
主人公が謎の鍵を握っているせいか、誰に対しても掘り下げた表現がなく物足りなさを感じた。死んじゃった女の子がいくらなんでもそんなに病んでいる必要あるのかなと思った。逆にあそこまで病んでいてよく学校に行っていたものだ。死んだ女の子の部屋に勝手に出入りして秘密を探るのは興奮する。もっといろいろな秘密を探って欲しかった。
学校の裏の池で、服を着たまま泳ぐのだが、あんなドロドロの池で泳ぐのは普通なのかな。ヒルがたくさんいそうで怖かった。
引き寄せあう孤独な魂
まるで谷川俊太郎の詩のように、孤独な魂はたがいに引き寄せあうのだろうか。
登校途中にいじめにあっていた黃立淮(巫建和)は転落死したばかりの少女を発見する。そして、偶然現場を通りかかった葉一凱(鄭開元)と林永群(鄧育凱)のふたりとともにそれを警察に通報することになる。死んだ少女を含め4人は偶然にも同じ学校に通う生徒だったが、それまで互いに面識はなかった。やがて、この3人の少年たちは事件の真相を探る過程を通じて奇妙な友情を育んでいく。
3人はそれぞれ全く違うタイプで接点はない。黃立淮は友だちのいないいじめられっ子。林永群は級友たちに頼りにされる優等生。葉一凱は一匹狼の不良少年だ。
死んだ少女、夏薇喬(姚愛寗)もまた孤独な少女であった。お金持ちだが母子家庭で、母親は仕事で飛び回っており留守がちだ。家庭でも学校でも全く孤独なわがまま娘だった。
少女の死後、3人の少年たちはその原因を探るべく一緒に行動する。全く接点のなかった、普通なら話をする機会さえありそうもないタイプの異なる3人が、妙に楽しそうにつきあい始めるのだ。黃立淮はもともと友だちのいないいじめられっ子。不良の葉一凱にも友だちはいない。唯一林永群だけがいつも級友たちに囲まれているが、心の中ではそのつきあいを本当の友情とは感じていなかった。彼もまた孤独だったのだ。
まるで死んだ少女の孤独な魂が、3人の孤独な魂と呼応しあったかのように孤独な魂たちを呼び寄せたのだ。しかし、やがてそこにもう一つの悲劇が起こり、それぞれの魂はより深い孤独の中に沈んでいくのだった。
いじめられっ子の少年の変身ぶりが少し不自然だが、少年少女のみずみずしい演技が光る傑作である。
哀しい青春ものがたり。
せつなくて哀しくてやりきれないストーリーでした。
青春の1ページとしては強烈な1ページ。
なぜ女子学生は自殺しなければならなかったのか。友達でもなかった3人の同級生が自殺現場にたまたま居合わせたことから原因を探っていく。それまで面識もなかったのに友達関係になったからお互いに深くは知らないもの同士。結局は孤独な結末が。
ミステリーというよりもっとシリアス。
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