「いまいち」解放区 そうまんさんの映画レビュー(感想・評価)
いまいち
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西成のリアル、現代の若者のリアル。これらをドキュメンタリー風ドラマで上演するとのことだったのだが、西成の20年以上前からある実にステレオタイプなイメージしか表現されていなくて残念。西成ってリアルはこんな感じなのか?とか今更言ってる人は教養が足りな過ぎと思う。
わざわざ探し続けている少年や主人公、そしてひきこもりの男などがそれぞれうまくいかず底辺からぬけられないという内容に関しても、若者が這い上がれない現代社会をリアルとして皮肉的・不条理的に描いているようにも思えるが、実際大阪なら拳月やテポドンなどの半グレを始めもっとガキのやつらでも成り上がりまくって反社会的ではあるが成功しいてるという現実もあるので、弱者の上澄みを拾ってそこだけ安易に魅せてるだけだなぁという感想。この映画のドキュメンタリーっぽさがより一層社会の分断やヒエラルキーを助長するようで偏向的だなと感じました。
太田監督であること、そして助成金を返上してまで上映したというパンクさに期待していただけに残念でした。
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