「余韻がいつまでも続く」薄氷の殺人 セラージュさんの映画レビュー(感想・評価)
余韻がいつまでも続く
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娯楽映画なんだけど、娯楽だけではない映画だと思います。シリアスな要素も多いし、観てスッキリ!ではない。でも、なんともいえずよかったです。
観てからずっと、この映画の様々なシーンが自分の中で立ちのぼってくる感じがしました。
生きる辛さ、人生の暗い面、その中で出会う愛、が描かれていると思います。主人公が、同僚といるときは明るくおどけてるのに、ふっと孤独感をにじませたり、容疑者の女性に惹かれながらも、警察官として、事件の真相に迫らずにはいられない姿にはリアリティがありました。
最後、澄んだ冬の空気の中を大量の花火が降り注ぐのですが、「君への愛は本物だった」という、主人公の愛の表現のように感じられました。
観てよかったです。
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