「CLOWN/クラウン その衣装を着たら、終わり。」クラウン 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
CLOWN/クラウン その衣装を着たら、終わり。
まず、本作の映画化に至るまでの経緯が面白い。
2人の無名のフィルムメイカーが、YouTubeに偽のホラー映画の予告を、イーライ・ロス名義で無断で投稿。
そしたら、ロス本人からクレームどころか気に入ったとの連絡があり、彼のプロデュースでまさかの映画化が決定!
この時無名のフィルムメイカーだったジョン・ワッツは、今や『スパイダーマン:ホームカミング』の監督に大出世…。
本当に映画の世界は何が起きるか分からない。
さて、作品の方は…
息子の誕生日にピエロの格好をして喜ばせた父親。
ところが、衣装が脱げず、肌に同化してしまう。
その衣装は呪われた子喰いの怪物のもので、どんどん怪物化していく…。
ホラー映画と相性のいいピエロ物。
確かにB級で、一発アイデアだが、そのアイデアがユニーク。
メチャ怖いってほどではないが、
電動ノコなどを用いて衣装を切り離そうとしたり、赤鼻を剥がそうとするシーンは、イタタタタ!
園内パークの遊具の中に潜み、子供たちを襲うシーンはなかなか。
グロ描写も要所要所に。
この手のB級ホラーに必須の笑いの要素。一応シリアス真面目にやってるが、恐怖と笑いは紙一重と言うか、ちょいちょい笑えそうにもなってくる。
見せ場はきちんと抑えている。
一児の父であり、子供を襲う怪物の本能に苦悩する主人公。
夫を救おうとする妻。
最後は助かって、お決まりのハッピーエンドかと思いきや…。
最後、保管されたピエロの衣装。
この衣装が何処かに出回り、そうとは知らず、もし着てしまったら、その時あなたは…!?
怪しいピエロの衣装にご注意を。
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