劇場版 蒼き鋼のアルペジオ アルス・ノヴァ DCのレビュー・感想・評価
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普通の潜水艦映画が恋しくなりました・・
人類撲滅を企む謎の軍団、霧の艦隊と闘う海軍の千早群像に惚れた敵のイオナが寝返り、イオナの魔力と潜水艦を借りて孤軍奮闘・・。
一時期ブームになったので多少はそんなゲームがあったことくらいは知っていたが、第二次大戦の戦艦を少女に具現化した「艦これ」や「戦艦少女R」すら遊んだり観たりしたことが無い頭の固いおじさんには、そもそも少女と軍艦を結びつける発想が理解不能だから観ていて違和感が拭えない。第一、敵が子供や女性では撃つに撃てないでしょう。
果たして霧の艦隊とは何者なのか、少しは説明が欲しいです、終盤になって少女たちを操る謎のひげ親父登場、もしかしてエイリアンかと思っていたが誰だこれ?状態で続編に乞うご期待、The END。兎に角、潜水艦映画に駄作無しと言われているけど、このアニメはユニーク過ぎて普通の潜水艦映画が恋しくなりました・・。ファンの方ごめんなさい。
”総集編”なのに、泣きそうになった
TVアニメは見たことなかったけど、主題歌「Rock On」が流れるPVで完全に心撃ち抜かれて、仕事終わって直行レイトショーに滑り込んで見に行った。
結論は”想像以上”だった!去年ヤマトの総集編も一度見に行ったのだが、一度TV版を見ていたから、本当にダイジェストを見ているだけだったが(嫌いじゃないよ)、こっちは初めましてだから、感じ方が当然違ってた。前半のいかにもダイジェスト感はちょっと不満があったけど、それを超えたそこからの”意志”と”心”の大きなドラマに感動させられ、熱中させられた!しかもそこからこの作品の”映画感”が一気に高まる!
その”映画感”を支えるのは、間違いなくキャラの変化。”霧”の一つにすぎなかったタカオは主人公・群像と出会ったことで、「艦長」の概念に興味を持って、群像に恋心を寄せていくし、片想いに悲しみながら救うために身を投げ出すとか、ここで既に泣きそうになった。しかも死んだと思ってたらマテリアルボディで復活するから、退場しなくてほんと良かった。沼倉さんのお芝居も良い(『恋愛ラボ』のリコが好きなので)!
あとハルナとキリシマと薪絵の交流も、”心”に翻弄されるコンゴウも作品を支える深いテーマを、これ以上ないくらい伝えてくれた!特に無自覚な自分の”心”を否定しようとするコンゴウはコミュニケーションが不得手な”今”の僕らを具現化するようなキャラだった。
もちろんメインヒロインのイオナの話も、書いてる最中に思い出すほど。姉妹のイ400とイ402と戦う時、コンゴウを救おうと戦う姿は『ターミネーター2』の中でシュワちゃんが徐々に”人間性”を宿す姿を思い出すほど感動的だった。姉妹との別れは切なかった…。
3DCGアニメという慣れないジャンルで見るのを躊躇してるなら、僕は勿体ないって言いたい!騙されたと思って、見て欲しい!きっと得るもの大きいですから!
総集編+α
TVシリーズ見てない人は全編「はぁ?」になるおそれあり。
ほとんどがTVシリーズの総集編なのに、尺が短すぎて説明不足は否めない。
後半に、次の映画のキャラがたくさんでてきたけど、TVの一話分程度。生徒会しか頭に残らなかった。
TVシリーズにはまってたので、はしょられてたのは問題なし。
お気に入りのタカオがカットされてなかったし、新しい水着も見られて大満足。
あとは、主人公がイオナに乗艦し、仲間たちと合流するとこがアニメで見たいな。
メンタルモデルたちが、花がほころぶように感情や意思を得ていく様が感動的で意味深いだけに。
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