「生まれてきた意味と、生き続ける理由。切なすぎる“進化”の行く末。」ストレイヤーズ・クロニクル 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
生まれてきた意味と、生き続ける理由。切なすぎる“進化”の行く末。
【賛否両論チェック】
賛:生きる意味を見出せず、真逆の道を歩んできた2組の能力者達が、次第にその運命を交錯させていく様子が印象的で考えさせられる。特殊能力の種類も興味深い。
否:ストーリー自体は結構強引で、ツッコミどころも多いか。グロシーンもあり。
実験によっていたずらに生み出され、生きる意味も見出せなかった2組のグループが、それでも庇護から抜け出せずに生きるしかなかったスバル達と、自らの意志で必要悪の道へと進んでいった学達に分かれてしまった構図が、まず切なさを誘います。そんな時に出逢い、最初は対立し戦っていた2組が、お互いのことを知っていくうちに、次第にその関係性に変化が生まれていく様子も、また感慨深いものがあります。
そして、彼らの特殊能力もそれぞれ個性的で、興味深いです。
「自分だったら、どの能力がほしいか?」
なんて想像しながら観るのもイイかと思います。
ただ、お話は結構強引で、ツッコミたくなる人もいるかと。グロシーンも結構多めです。
人間の今以上の“進化”に対し、警鐘を鳴らす社会派のアクションです。
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