劇場公開日 2015年6月27日

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「明日にはこの映画の内容を忘れ去る特殊能力を持ってます!」ストレイヤーズ・クロニクル kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0明日にはこの映画の内容を忘れ去る特殊能力を持ってます!

2019年3月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 まるでX-MENのような若者たちのグループ。生まれてからストレスを強いられ、能力を鍛えるみたいな、よくわかんない訓練で特殊能力を身につけました。ちょっと先の未来が見える昴(岡田将生)をリーダーとしたグループには、009のフランソワみたいな聴力少女の成海璃子や、瞬間移動したりする男の子や記憶力抜群の子がいたりします。一方の相対する“アゲハ”というグループは、彼らとは違い遺伝子レベルの実験で生まれた子たち。瞬間移動もいるし、ウルヴァリンみたいな子もいるし、死んだらウィルスを拡散してしまう染谷将太もいます。また、歯科矯正器具から弾丸を発射する松岡茉優や、キスしたら相手が死んでしまうという女の子やよくわかんない子がいます。

 結局は大人たちに利用され、最終的には染谷狙いで、一回人類の8割を殺してしまえ的な世紀末思想さえ感じられる・・・まぁ、これはいいとして。瞬間移動vs予知能力はどっちが強いんだろう?と考えさせられつつも、岡田君の体力が弱いという設定によってごまかしている点。やっぱりX-MENのような大河ドラマの壮大なストーリーには負ける、ちょっと貧弱なイメージも残ります。

 もっとも愕然としたのはシンポジウムに現れた爆弾テロの男が意味を持たなかったことでしょう。彼の訴えてることは反原発であり、今すぐ廃炉にしないと爆破するとか、テーマはいいにしても、テロを起こす動機にはならない。小泉元首相がテロリストになったようなもん。普通に反原発の団体に入ってくれと言いたくなる。音楽もゲスを使ってるし、考え方がゲスなんでしょうね・・・

 生殖機能を持たない彼ら。そんな中で黒島結菜だけが生殖機能を持ってるとか。だからって、未来を託すとかいうレベルじゃない。どんな特殊能力も持ってないようにもみえるし、単に普通なだけ・・・死なないだけ。すぐに忘れることができそうです!

kossy