世界から猫が消えたならのレビュー・感想・評価
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佐藤健でないのなら
予告編情報のみで鑑賞。
思ったよりも宮崎あおいが出演していないのが残念。
舞台でできるような最小限の出演者。
主人公は設定では30歳だけど、20代前半に見えてしまう。
だけど佐藤健でなくては今にも消えてしまうような主人公にはならなかった。
途中の海外旅行は主人公と彼女が分かれる原因とはいえ唐突すぎて、海外でなくてもいいのでは?と思った。(原作では知りませんが)
大切なものが消えていくことへの主人公の思いが、思い出というイベントで観客へ伝えられるがあまり上手くいっていない。
濱田岳とのそれぞれのシーンが良かった。
彼女や両親との思い出よりも親友とのやり取りをメインのほうが話としては面白かったのでは。
猫との思い出よりもよっぽど良い。
救われる話ではないけどあまり悲しくはないです。
滝に呑まれたあなたの声も、傍の誰かに届いてる
原作未読。
予告編を見る限りはどんな物語なのかハッキリ分からなかったのだけど
(映像の雰囲気やセリフから、青春映画とか難病ものかと思っていた)、
TVの紹介番組を見るまでファンタジー要素込みのドラマだとは思わず。
その時から予告編の雰囲気とあらすじがマッチしていないとは感じていたが、
実際に観ても、物語が終盤に差し掛かるまで気分が乗り切らなかった。
透明感のある繊細な映像は悪くないのだけど、その映像に対して
大味すぎる設定や登場人物がなんともチグハグで、居心地悪く感じた次第。
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まず小さな点だが、物語の設定。
寿命を1日延ばす為に、何かひとつを世界から消す、という取引。
映画が消えた世界はまだ納得だが、電話や時計が過去も含めて
消えたら、世界の変化ってあんなもんじゃすまないと思う。
まあ“悪魔”が恣意的にそう見せたとも取れるし、作り手側は
主人公と他の人々との関わりを端的に示したかったんだろう。
問題は、説得力の無いキャラと、そのキャラ同士の関わり。
自分そっくりの姿をした“悪魔”の言動は大袈裟だし、
濱田岳のキャラもあまり良くない意味で漫画チック。
映像のトーンが違えばこの辺の印象も変わっただろうけどね。
あとトムさん。あんなバックパッカーさんはきっといる
と思うし、彼の“時間”への想いも分かる。だがあのタイミング
の死は(負方向の)御都合主義に思えるし、主人公達が
トムさんと一緒に叫ぶシーンの印象がひどく薄いせいか、
重要シーンである「生きてやる」の叫びとの繋がりも良くない。
元恋人と主人公の関係も、目の前であれだけ落ち込んでる
彼女に一言も声を掛けない人なんておるかしら?
そもそもあの二人の出逢いが一番のファンタジー。
同じ大学の、古典映画好きな女性が、『メトロポリス』鑑賞中、
間違い電話をかけ、しかもTV音量も間違って上げなければならないのだ。
ロマンチックに言えば“運命”。シニカルに言えば“あり得ない偶然”。
濱田岳のような人付き合いのヘタな人間を快く受け入れる主人公も含め、
物凄く醒めた言い方をすれば、映画マニアの妄想にしか思えない。
ま、未だに独身で人付合いも下手で映画好きの自分が
指摘するのもなんか悲しいっすけどね、あっははは。
あれ? 変やね、目が霞んで前が見えないよ。
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しかしだ。
タイトル通り、いよいよ猫が消える話が持ち上がる辺りから、
急速に作品のテーマが身近なものとして馴染んでくる。
ここは僕自身、実家で猫をこれまで3代飼ってるのも良かったのかも。
(↑プロフィール画像はイヌだけど実はネコ派)
病床の母、ぶっきらぼうな父、不器用な息子、
いくら家族でも心の根っこはなかなか晒せないものだし、
家族でも理解し切れない部分、家族だから我慢ならない部分がある。
そんな3人を結んでくれていたのが“レタス”と“キャベツ”だった。
2匹は家族の一員であると同時に、もろにぶつかれば
壊れてしまう人同士の間に入った、一種のクッションだった。
大切なものを誰かと共有することで、その誰かをも
大切に思えるようになる。理解したいと思えるようになる。
冒頭で馴染めないと書いた濱田岳のキャラクターも、
親友に贈るべき最後の映画を必死に探す姿を見て、
僕は一気に心を持っていかれた。
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その昔、『ものより思い出』なんてコピーのCMがあったのを思い出す。
けれど、人間の記憶なんて拙いもの。
”もの(物・者)”に思い出を託し、大切な事を忘れない為の
縁(よすが)にすることは往々にしてある。
“もの”も思い出の大事な一部であり、人と人との縁である。
電話、映画、時間、猫、そして、あなた自身。
残酷な話、もしもあなたがいなくなっても、
このだだっ広い世界は滞りなくつつがなく続く。
けれど、あなたが昔から知るその狭い世界はきっと、
歯車の欠けた時計のようにガタついてしまうだろう。
替えの歯車をあてがおうと、元々はあなたの形にあわせて
あつらえたスペースだ。完全に元の動きに戻りなどしない。
この世に欠けて良いものなんて無い。だから、
自分を欠けて良いものだと思わないでほしい。
価値が無いだなんて言わないでほしい。
拙いながらもこの物語は、そう語りかけてくれている。
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はい、以上!
不満点は多かれど、胸に残るものは確かにあるドラマ。
中盤までが2.5、終盤3.5~4.0といったところだが、
間を取りつつちょっと厳しめの3.0判定で。
<2016.05.14鑑賞>
映画ならではの表現
原作と悪魔のイメージが違ったり、少々変えてあるところもあったが、そこが逆に良かった。悪魔と僕が会話しているシーンは特に印象的なものだった。悪魔が僕にスマホを投げて返すシーン、映画や電話がこの世から消えていくシーン、僕が自電車で転ぶシーン、全てにおいて見ごたえがあった。しかし、映画なので、内容が原作の一部のみだった。欲を言えば、原作のキャベツが喋っているシーンが見たかったが。。しかし、その分家族でいるシーンが多く、ここは原作本より感動した。最後の家族3人での旅行。海辺でお父さんが妻と息子の写真を撮るとき、手が震えていた。あの父親が泣いている。とった写真は見事にブレていた。このシーンはとても感動的だった。それと、最後のシーン。お母さんが生まれたばかりの僕を連れて帰ってきた。するとお父さんは、
「ありがとう。」こういった。
「え?」とお母さん。
「生まれてきてくれてありがとう。」
このシーンで終わった。
終わり方もとても感動的でとてもいいと思う。原作ファンの方、そうでない方もこの作品は絶対に見るべきだと思う。
丁寧に生きようと思える映画
無くしてみないとやっぱり大切さに気づけないのが人間だなぁと思った。
日常では気づけないことを気づかされた。
色々考えされられて苦しい。
でもこういう映画は定期的にみたいところだ。
自分と周りの人を大切にしていきたいと思いました。
映画を無くすってなったときあたりから涙がとまらなかった。
お父さんが不器用だけど家族のこと大切にしていてそこでまたやられた。
ただ、回想シーンやラストで疑問に思うことも多かったので原作読んでみたいと思う。
気になっていた映画
シャイで純朴な青年でも、死を前にすると自分の中に悪魔を飼ってしまう・・・。
何かを消してまで命を長らえたいと思うのは当然だし、自分もそうする。
「前触れもなく突然死ぬより、寿命を知らされて死ねる僕は幸せ」という「僕」のセリフも、トムさんの死を描いた上でのセリフだから説得力があった。
死の宣告を受け入れる事は困難だけど、実際そうなんだろうなぁと。
母との思い出や彼女や友人との繋がりがない世界で生き長らえても意味がなく、「僕」の死を泣いてくれる友人や「あなたに会えて良かった」と抱きしめてくれる元彼女に見守られて死にたいと気付いた時、悪魔は消える。
この映画を見ながら、自分ならどうするだろうと思いながら見た。やっぱり「僕」と同じ思考行動パターンかな。
ラストの「僕」のように静かに死を受け入れられるか自信がないけど。
ところどころで流れる涙は、悲しい涙じゃなく暖かい涙。自分の大切な誰かを思い浮かべる優しい涙。
綺麗な函館の風景。劇中でのBGM。エンディングの曲。どれも好き。
個人的にはラストで「僕」がキャベツを自転車のカゴに入れて実家へ帰るシーンで流れてたBGM。あれが一番好き。
佐藤健さんと濱田岳さんが素晴らしい。今後も応援したい俳優さん達です。
この映画は、少人数のキャストそれぞれが光る演技で繊細に作られた良作だと思います。
ん〜
まあ、言いたい事は分からなくはない。
ただ映画としては、静かすぎてダレる。
どういう結末になるのかと、考えながら観てたけど…目新しいものはあまり無かった。
「世界はかけがえないモノで出来ている」
まあ、そうだよね。
唐突に始まる海外のシーンも「何が始まったんだ?」って感じだし。
結局のところ、後始末が出来るだけマシだという事への対比だったりもするし。
色んな絆を無くしていって、家族との絆だけはなくしたくないと…だから、猫は消せないんだ。
違うよなあ…。
恋人とも親友とも、家族とも関わりを断ったら死んでるのも同様…というか、大差なくなるというか。
「猫」と同時に「僕」も消えるんだ。
「僕」を知っている人が居なくなるから。
「猫」を消せないのは、「僕」の思い出も過去も、つまりは生きてきた全てが消えてしまうから…じゃ、ないのかな?
誰の記憶の中からも「僕」が居なくなってしまう。それは…生まれてこなかったという事と何が違うのだろうか?
…そういう事なんじゃないの?
あんな、何もかも達観したような顔で父親に会いに行けるかあ?
自分の後悔は、そこで一旦は片付くけど、親父の苦悩と後悔は、そこから始まるんだぜ?
なんつうか…結局は自己中心的な考え方だったなあ。
なんか、夢見がちな脚本だよなあ。
まあ、夢落ちなんだけどね。
平成生まれの終活映画
音楽は使い方が違うと思うし、構成は分かりにくい。評価が割れるのは見てよくわかりました。
それでも、平成の地方都市のあるタイプの青年がリアルに存在していて、とても魅力的。
一人っ子で母親思いで、友人と自分の部屋で趣味の映画について語り明かしたりしないし、一度付き合った女性を俺の女なんて思わない先行世代にはない距離感を持っている青年が、上手く描かれている。青年の実家と旅館のセットの生々しさにはハッとした。
佐藤健は平成生まれ。テロ、震災を経験した世代であり、現在50代であろう親世代よりも死について考える機会は自然と多くなる。そんなことを平成生まれの子供たちを持つ親としてふと考えさせられる映画でした。
繋がりを断つことはつらい
賛否両論ある作品。泣ける映画を見たいと思い1人映画館へ。ハンカチを握りしめ準備OK。
脳腫瘍で余命わずかと宣告された僕が、悪魔と取引し、余命を1日延ばす代わりに世の中にあるたくさんの物の中から一つずつ消して行く。
最初は電話。元カノとの出逢いは間違い電話からだった。
次は、映画。親友とは映画の話がきっかけであり、次は、時計。僕の実家は時計店。
物が消える事でその繋がりも消えてしまう。
元カノや親友が赤の他人になる。僕との記憶はないのだ。世界から物が消えると言う事はどんどん孤立していくのかも…
そんな世界で延命してまで生きてなんの意味があるのか?
猫が消えたら…母の記憶は猫との記憶であり、僕の生きて来た記憶の大切な部分でもある。
僕は自分の死と向き合い受け入れた。猫は消さない。
許せないまま疎遠になっていた父の気持ちを理解できた今、父に会いに…
もしかしたら…これは終末期に見た僕の魂の記憶で、実家の時計店の扉を開けると輪廻転生すると言う感じかな?
号泣する映画ではなく、所々共感できる部分でじわじわと頬を涙がつたう映画。
僕の死より、母に関するシーンで涙する。
死は誰にでも訪れる。突然の死か余命宣告される死のどちらか。
当たり前のように明日が来ると思っていたけど、それはかけがえのない1日なんだと思わせてくれた。
死とその過程の五段階「否認→怒り→取引→抑鬱→受容 」でしたね。
命の物語
原作未読です 観てて途中までは残酷な物語だなと正直に思いました 自分の命と引き換えに掛け替えの無い存在を消して行く日々 生きたいという思いと消した存在への後悔の念が観てて伝わりました 主人公がラストに近付くに連れて葛藤から解放されて運命を受け入れる 見終えた印象は優しい物語に変わりました ラストで主人公の心が救われたのが幸いでした
無敵の宮崎あおい
宮崎あおいの貫禄がすごくて、主人公が違うんじゃないかってくらい存在感がありました。幼顔の大女優がいつの間にか生まれていたのを実感しました。
映画の中では父親との確執の経緯があまり描かれていなかったので、原作を読みました。でも原作にもあまり書いていませんでした。でも別の発見がありました。映画のほうが原作よりずっとよかったです。
電話がなくなったことにより映画では元カノとの関係までなくなってしまい、喪失感が比べものになりませんでした。映画がなくなるとツタヤとの関係も。消える前に元カノが手紙で母親の手紙を出すというエピソードをつけたのはうまいことを考えたと感心しました。
世界から消えるということを文章で表現すると「なくなった」の一言ですが、映像で見せられるとダイナミックでした。スマートフォンが溶ける、DVDが本にすり替わる、映画館まるごとなくなる。この世からなくなったということが原作より実感できました。
そして文章ではどうしても会話以外に主人公の気持ちが綴られるので口数が多く感じられます。電話でないと彼女と話がうまくできないキャラクターを原作から想像するのは難しいです。でも、映画ならセリフしか言いませんから口べたなのがすんなり理解できました。
印象的だったのはブエノスアイレスの映像でした。空気の色までvividに見えて非日常がとても感じられました。回想シーンにありがちなフィルターをかけた映像ではないように思えましたが、あそこだけ世界が違って見えました。
優秀脚色賞に値する映画化だと思いました。
「悪魔」がくれたかけがえのない”モノ”。
余命いくばくもない人生。その命と引き換えに大切な”モノ”を失い、その度に”モノ”を通じた出会い・想い出の大きさに気付かされながら物語は進んでいきます。
”モノ”とそれに紐づく数々の出会いと想い出。
人間はつい今という時間を無機質に生きてしまいがちですが、出会いと想い出が螺旋状に絡み合って今という時間、そしてなにより今の自分自身がある、ということを思い出させてくれます。
観ている最中でも自分の過去の想い出が幾度となくフラッシュバックしてきて、
何気ない日常は「数々の出会いと想い出がつまった結晶」だったんだなぁ、ふだん意識はしていないけどこれって”モノ”(とタイミング)が繋いだ奇跡だよなぁ、なんてことも思ったり。
何気ない日常こそ、誰にも味わうことのできない最高の宝なのだと。
惰性的に日々を生きていた主人公の前に現れ、大切なコトを教えてくれた「悪魔」。実は人生においてかけがえのない”モノ”をくれた「天使」だったのかもしれません。
濱田岳、奥田瑛二、原田美枝子の演技には思わずウルっときました。特にタツヤ役の濱田岳。
(´- `).oO(あんな友人を持ったらさぞかし幸せな人生だったんだろうなぁ、と。)
悪者がいなくてどこか温かく優しい、そんな作品でした。
原作を読んだ人は…
悪くはなかったのだが、2時間でまとめるにはやや難しかったか。
原作では、最後の母の手紙で号泣したのだが、映画では「よくありそうなシーン」となり、今ひとつ印象に残らなかった。
元カノに焦点を当てすぎているように感じた。
濱田岳の演技が、光っていた。タツヤがDVDを探すシーンは本当に涙した。
うーん・・・
佐藤健の大ファンなので観に行きました。
相変わらず健の演技は素晴らしく惚れ惚れしたのですが、
内容が今一つで、終わった後もやもや感が残りました
ひとつ ひとつのエピソードはとても、良くて
泣いたり笑ったりしたのですが
全体を通して観ると 唸ってしまうのです
原作は読んでいませんが、本はきっと とても良いのではないかと
思います。2時間でまとめるには 難しかった作品だったのでは
余命あとわずかの主人公が、今までの人生が
素敵なものと 気付いていく ストーリーに
ファンタジーをスパイスに入れた作品です
だからこそ おしいです!!
もう少し 観ているものを納得させる
何か こう うまくお話が作れなかったものか・・・
酌を長くして3時間位にしたら もう少し良くなったのでしょうか
キャストの皆さんの演技が素晴らしいだけに
うーん もったいない!!
泣いた
猫がかわいすぎる
レタス→キャベツ
「次はキャベツか」
くっそわろた
映画を消すところ
濱田岳(wツタヤ)が、必死に最後に見せたい映画探してるところ。泣いた。
お母さんの手紙のところ、泣いた。
お父さんがキャベツを手配してたって知ったとき
胸が熱くなった。
しんみりとしたね。
bgmが耳に残る。
泣けた
SFファンタジーものなのかな〜、と思ってたけど、余命をつきつけられた主人公の心が作り出した世界だったというのが切なかったし、納得できた。
個人的には、トムさんがツボだった。
『日本には、18年も住んだ、充分だろ』的なセリフが格好良すぎる!
なんか日々の仕事のストレスがちっぽけなものに感じた瞬間だった。
その瞬間だけで、また現実に戻ったわけだけど(笑)
あと映画オタクの彼の涙に、涙腺を抑えきれなくなった。
途中で居眠りしちまったりもしたが、結果的に観て良かったと思える作品だった。
予告をだけで泣いたんだ。(原作未読)
猫は好きじゃない。でも、この映画の予告を観た時に泣いてしまったものだから、映画館に行った!はい!泣きました!ただひとつだけ…。お母さんが病院で暴れていた前後のシーンがよく分からなかった。“現実”と“僕の思い出(?)”が、ちゃんと繋がらなかったことが残念だった(自分の理解度が低いんだろうけど…)。
切ないながらも暖かい。
以前に原作を読みました。
理想通りの配役に感動しました。
やはり映画という性質上、内容が多少変更されていましたが、違和感なく鑑賞できました。
登場人物一人一人の心情を読みつつ、その関係に羨ましさを感じました。
この作品のメインテーマは命の尊さだと思ってましたが、欠けがえのない日常こそが本当に大切なものだと気づかされました。
主人公の命を伸ばすため、世界から何かをひとつ消す、ひとつ消えたことにより関係も消える、それが見ていて寂しい気分になりました。
当たり前のものが無くて当たり前の世界、怖いものです。
涙腺が緩くない自分も終盤に向かうにつれて気づけば涙を流していました。
大切なものを気づかせてくれた作品です。
考えてはいけない
原作未読
ただただ逃げて母親の生に向き合わなかった主人公が自分の生にも向き合わず逃げ出してセンチメンタルに浸る話か?
色々消えたのは妄想だったてことだよね?
電話が消えた時点で気付けよっていう思いと、そもそも余命宣告されたか?というモヤモヤ感が残った。
何よりも本当に困った時にという手紙が…何だそれ!?空気感は結構好きだけど、このアホな件で冷めた。
悪くは無いが、演出がちょっと。でも強烈なメッセージ。
原作は未読です。
映画館での予告は観ました。もう、腐るほど。
バッサリ言ってしまうと
「予告ほどでは無かったなぁ」と。
予告が良過ぎただけに、ああいう予告を使ってしまうと
公開後のほうが感想が悪くなるなぁ、と、そういう感じです。
いや鑑賞中、普通に私は泣いてましたけどね。
原田美枝子さんは『ぼくたちの家族』でも拝見しましたが
いい意味であざとい。勘弁してください。
先に悪い感想を書いてしまおう。
入り込めなかった点は二つ。
一つめ。
一人二役の佐藤健さんでしたが、僕と悪魔があまりに変わらないので
最初に登場した際に、悪魔に抱いた
「何だこいつ、チャラくて気持ち悪くて嫌な奴だ…」という感想を
僕役にもひきずってしまったこと。
特に「チャラい」という印象は、彼女とのエピソードもあって
最後のほうまであまり拭いきれず。
二つめ。(特にこっち)
世界線が暗転なしでひっきりなしに移動するので
分かってるとはいえ頭が付いて行かない。
そのため、没入感が薄れます。
トムさんのエピソードは良い意味で先が読めてしまいました。
まぁやっぱりそうなるんだね、と。
それくらいかな?
はい。
良かったところ。
消えていいものなんて、なにひとつない。
このメッセージが分かっただけでも素晴らしい事かと自分は思う。
(これは映画オリジナルの演出のようですが)
一つモノが消えていくことで、そのモノを縁にした人との繋がりや思い出。
それが全て無に帰っていくことの恐ろしさ。
また、ほぼ終盤にはなっていくのですが、海岸線での家族のくだり。
そこで『僕』はある結論に至るのですが、その辺りからの流れは良いですね。
分かっていても、『僕』の家族を中心に展開するエピソードには弱かったです。
私も何かこの世で、自分が生きた証を残せられたらいいなって。
そう思いながら、生きていきたいと思います。
期待しすぎた
期待しすぎたです。最後のオチが全てをダメにしちゃいましたね。あと小林武史の音楽が珍しくダメでした。オチがもう一人の自分とか、妄想とか洋画の失敗作の部分を持っちゃった邦画になっちゃいましたね。でもスッキリ終わったので星4
全63件中、41~60件目を表示