世界から猫が消えたならのレビュー・感想・評価
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大人の方にも見てほしい
映画の主人公を通して自分の人生を振り返っていました。
もう会えない家族、帰りたくても帰れない生家、自分に関わってくれたたくさんの人々、思い出さないようにしていた後悔までがよみがえり、心に突き刺さってくる。しかし物語はその過去が自分にとってとても大切で素晴らしいものであったんだと静かに深く教えてくれる。灰色がかって記憶していたものたちが一気に色味を帯びてくる。
静かな映画ですが、深く心にしみる映画でした。役者さんたちの繊細な演技、映像や音楽も良かった。上映後は温かい気持ちで映画館を出ることができました。
私のように年を重ねた人にも見てほしい作品です。
良い映画だけに観客が号泣している映像が入った予告編は残念。あの予告だと薄っぺらな泣かせるだけの映画のように感じてしまいます。
絶望的なまでに構成力のないスタッフによって作られた映画。
濱田岳がいい。
猫がかわいい。
それしか褒めるところのない映画。
それ以外は演出に始終イライラさせられる。
まず何より構成力がなさすぎる。
過去の回想シーンがインサートで何度も入るが、ゴチャゴチャしていて観客に観させる気あるのかと思った。
あと音楽をかけすぎ。
音楽が主張しすぎててカンに触る。感情を強要されているように感じるシーンも多かった。CFやMV出身の監督なんかなんだろう。
Earth, Music&EcologyのCM2時間見させられてる気分。
細かな話だが、スマホを手袋つきで操作していたり、最後のシーンで頬の傷がなくなっていたり細部にも違和感のある演出も多かった。
原作は読んでないが、本は面白いのかなぁとは思う。だが、そのまま映像化しようとしているのかなんなのか、とにかく映画としてはとにかく駄作としか言いようがない。
命の物語
原作未読です 観てて途中までは残酷な物語だなと正直に思いました 自分の命と引き換えに掛け替えの無い存在を消して行く日々 生きたいという思いと消した存在への後悔の念が観てて伝わりました 主人公がラストに近付くに連れて葛藤から解放されて運命を受け入れる 見終えた印象は優しい物語に変わりました ラストで主人公の心が救われたのが幸いでした
好みではないな
無敵の宮崎あおい
宮崎あおいの貫禄がすごくて、主人公が違うんじゃないかってくらい存在感がありました。幼顔の大女優がいつの間にか生まれていたのを実感しました。
映画の中では父親との確執の経緯があまり描かれていなかったので、原作を読みました。でも原作にもあまり書いていませんでした。でも別の発見がありました。映画のほうが原作よりずっとよかったです。
電話がなくなったことにより映画では元カノとの関係までなくなってしまい、喪失感が比べものになりませんでした。映画がなくなるとツタヤとの関係も。消える前に元カノが手紙で母親の手紙を出すというエピソードをつけたのはうまいことを考えたと感心しました。
世界から消えるということを文章で表現すると「なくなった」の一言ですが、映像で見せられるとダイナミックでした。スマートフォンが溶ける、DVDが本にすり替わる、映画館まるごとなくなる。この世からなくなったということが原作より実感できました。
そして文章ではどうしても会話以外に主人公の気持ちが綴られるので口数が多く感じられます。電話でないと彼女と話がうまくできないキャラクターを原作から想像するのは難しいです。でも、映画ならセリフしか言いませんから口べたなのがすんなり理解できました。
印象的だったのはブエノスアイレスの映像でした。空気の色までvividに見えて非日常がとても感じられました。回想シーンにありがちなフィルターをかけた映像ではないように思えましたが、あそこだけ世界が違って見えました。
優秀脚色賞に値する映画化だと思いました。
まぁ、感想は人それぞれだけど個人的には号泣はなかったな〜 時々ウル...
無駄なモニター試写会予告
大切なもの。
「悪魔」がくれたかけがえのない”モノ”。
余命いくばくもない人生。その命と引き換えに大切な”モノ”を失い、その度に”モノ”を通じた出会い・想い出の大きさに気付かされながら物語は進んでいきます。
”モノ”とそれに紐づく数々の出会いと想い出。
人間はつい今という時間を無機質に生きてしまいがちですが、出会いと想い出が螺旋状に絡み合って今という時間、そしてなにより今の自分自身がある、ということを思い出させてくれます。
観ている最中でも自分の過去の想い出が幾度となくフラッシュバックしてきて、
何気ない日常は「数々の出会いと想い出がつまった結晶」だったんだなぁ、ふだん意識はしていないけどこれって”モノ”(とタイミング)が繋いだ奇跡だよなぁ、なんてことも思ったり。
何気ない日常こそ、誰にも味わうことのできない最高の宝なのだと。
惰性的に日々を生きていた主人公の前に現れ、大切なコトを教えてくれた「悪魔」。実は人生においてかけがえのない”モノ”をくれた「天使」だったのかもしれません。
濱田岳、奥田瑛二、原田美枝子の演技には思わずウルっときました。特にタツヤ役の濱田岳。
(´- `).oO(あんな友人を持ったらさぞかし幸せな人生だったんだろうなぁ、と。)
悪者がいなくてどこか温かく優しい、そんな作品でした。
評価が分かれる意味がわかりました
いまいち
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