劇場公開日 2016年5月14日

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「この映画なら世界から消えてもなんの問題もない」世界から猫が消えたなら 秋野咲良さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0この映画なら世界から消えてもなんの問題もない

2020年7月17日
iPhoneアプリから投稿

大学の授業の予習で、この映画を観なければならなかったので、仕方なく観たのですが、とてもつまらなかったです。

つまらなかった点を3点上げると、

まず一つ目は設定。
冒頭から、余命宣告された主人公の前に天使だか悪魔だかわからない不思議な生命体が現れて、無理難題をふっかけるという、過去何千回繰り返された設定で驚きがなかった。そして、中盤にも母親の死を見取れなかった父との仲違いや、その他うんぬんありふれた教科書通りの設定が続き、オリジナリティが感じられなかった。

二つ目はテンポ。
特に後半の二十分は余計なカットが多すぎて、その割にはストーリーがまったく展開しないので、観ていて退屈してしまった。お爺ちゃんとかならぼーっと観るのに丁度いいかもしれないが、大学生の私には拷問だった。

三つ目はストーリー。
小説からストーリーが、売れることを念頭に置いた商業小説感があって鼻についていたけれど、映画にしても酷かった。蒼井優の「生きてやる」のシーンや、濱田岳がDVDを泣きながら探すシーン、映画中必要に流れる音楽など、お涙頂戴要素がふんだんに盛り込まれており、ここがハイライトですよ!感満載で、まったく泣くことができなかった。本当にすべった演出だと思う。

以上の理由から、まったく人にオススメできる作品ではありません。友人に生涯でつまらなかった映画ベスト10をあげてと言われたらランクインしますが、面白かったの方でこの映画を人に勧めることはないでしょう。最低でした。

秋野咲良
iamrionさんのコメント
2022年1月3日

コメント失礼します。
とても場違いなコメントかもしれませんが、「生きてやる」のセリフは蒼井優さんではなく宮崎あおいさんです。
あと、主さんの映画評価は共感しました。鑑賞を終わって疑問に思うことはいくつかありました。展開もだんだん予想が着いてきて進むにつれてうん、うんって感じでした。でもメッセージ性も同時に感じたので良かったと思います。
長々と失礼しました。

iamrion