「声を上げて号泣させられます。」世界から猫が消えたなら スティーブン・スピルバンジョンさんの映画レビュー(感想・評価)
声を上げて号泣させられます。
No.1泣いた作品です。
映画ではほとんど泣いたことのない私ですが、この映画では主人公との年齢も近く、環境も似ている部分が多くあったためとても感情移入してしまいました。
ストーリー序盤
突然の余命宣告により、主人公は絶望の淵に立たされます。
もっともっと生きるはずだったのに、そう思っていた主人公に「死」が身近なものになって現れます。
あと何冊本が読めるのだろうか、あと何本映画を観れるのだろうか、あと何回愛猫に餌をあげられるのだろうか
、、、
そんなところへ、主人公と同じ姿をした悪魔が現れ、「この世から1つ何かを消す事で、寿命を1日のばしてやる」という話を持ちかけられます。
少しでも生きたい主人公は、その話に乗り、電話、映画、時計、そしてついには猫を消し去られてしまいそうになるのです。
そして主人公は消えてしまう存在やそれとともに失ってく繋がり、思い出までもが消えてしまうことの辛さを感じ、今まで生きてきた世界がどれほどかけがえのないものだったのかを知っていくのです。
この映画を観て、生きて行く中での繋がり、いつも身近にいてくれる人、自分を支えてくれる人、「ありがとう」という言葉がどれほど大切であり、どれほど暖かいものであるかを知りました。
中でも、心に残ったシーン、私が号泣してしまったシーンは次になります。
☆大好きだった母がなくなるシーン
旅館で「ありがとう」といってくるシーン
☆朝いなくなった愛猫キャベツを探すシーン
名前を叫びながら雨にずぶ濡れになって探すシーン
私自身も母と飼っている猫が大好きであり、もしいなくなったらと考えると涙が止まりませんでした。
もっともっと身近にいる人、味方になってくれる人、そして自分自身のことを好きになって感謝していかないとだなと感じました。