「世界から映画が消えたなら」世界から猫が消えたなら akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
世界から映画が消えたなら
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宣伝をうまくやって本も売れたのだろう。映画も2ヶ月続いているのでそこそこのよい映画ではあると思う。ライムライト、プエノスアイレス、メトロポリスが、作品の中の重要なモチーフになっているが、恥ずかしながらこのどれもピンとこない。
私自身に限っていうと、映画館で観れてとても良かったです。好きな映画のひとつに入ると思います。
ただし、役者も全て良かったけれど、こぢんまりしすぎていて、こんなんでいいのかなあと思う部分は残りました。
悪魔が、電話、映画、時計を消してゆくという設定が突飛すぎてとんでもない映画だと思いました。
しかし、この過激な悪魔がいかにも普通で、映画も綺麗に出来すぎていたので、どこに落ちるのかが気がかりだったのですが、ラストには不満が残ります。
猫を抱いて父に会いに行くというだけでいいのか。
ここに行き着くまでにイグアスの滝まで連れて行かされた彼女が可哀想すぎる。
世界から時計がなくなったら父の仕事はどうなっているのかと思いますが、時計店が残っていたのは、単なる主人公の空想だったということなんでしょうか。いつも時計修理に明け暮れていた父から時計を奪いたかったという妄想なのでしょうか。
哲学的な作品でした。
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