「今でも余韻が残ります」世界から猫が消えたなら フさんの映画レビュー(感想・評価)
今でも余韻が残ります
開始20分ほどで視界が歪み、エンドロールまでずっと涙が止まりませんでした。泣きすぎて頭が痛くなるくらいに。
原作未読ですが、前々から印象的なタイトル、魅力的な役者さんたち、CMなどの宣伝で流れる美しい1シーン1シーンに惹かれ観に行きました。
レビューでの評価が分かれているのでどうなんだろうと思っていましたが、自分は最高でした。人物全員に感情移入し、それぞれの思いも言葉もかけがえのないものとして心に響きました。
自分自身揺れ動く境遇の中観に行ったというのも大きいのかもしれませんが、人生は素晴らしい。この世界は素晴らしいもので溢れていると心から思える、そんな映画でした。
シーンの移り変わりは確かに多かったですが、人生の節目にある時ふと思い返したり、ふと何気ないと思っていたことがよみがえってきたりという感覚を思うと、あまり気にならなかったです。その効果の積み重ねが、ラストシーンの感動をより惹きたてます。
もちろん猫もひたすら可愛い。愛しいものを愛しく思いたいと思える映画でした。
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