「レタス」世界から猫が消えたなら ヨッシーさんの映画レビュー(感想・評価)
レタス
こんなに全てが小綺麗な日本映画を観て、素直に心洗われる自分が寂しくも嬉しくもある。
命より大切なものはこの世には無いけれど、掛け替えのないものがたくさんあるからこそ大切な命なのだと。
今日世界から僕が消えても世界は普通に廻って行くが、世界から映画が消えてもらっては困る。
濱田岳が演じるTSUTAYAとのパートは、映画ファンなら涙なくしては観られない。
やはり親子パートで周りからすすり泣く声が聞こえてきてたが、僕はこのTSUTAYAとのやりとりが一番涙腺に効いた。
この手の映画にしては異常なくらいアッサリと終わらせる過剰さのない演出も良かった。
是非“邦画なんて”っていう映画ファンにも観てほしい。
“映画”が猫と同じか、それ以上の重要なギミックになってるから。
むしろ、普段“泣ける邦画”しか見なくて「よーし泣くぞー」っていう気持ちで映画を見るライトな映画ファンより、映画をたくさん見る映画好きの方が心に染みると思う。
劇中の音楽も非常に心地よくて、主題歌も素晴らしかった。
途中から薄々そうじゃないかと思ったが音楽は小林武史、主題歌の作詞作曲も小林武史。
やはり僕にはこの人が合うみたいです。
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