「映画ならではの表現」世界から猫が消えたなら ひとみさんの映画レビュー(感想・評価)
映画ならではの表現
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原作と悪魔のイメージが違ったり、少々変えてあるところもあったが、そこが逆に良かった。悪魔と僕が会話しているシーンは特に印象的なものだった。悪魔が僕にスマホを投げて返すシーン、映画や電話がこの世から消えていくシーン、僕が自電車で転ぶシーン、全てにおいて見ごたえがあった。しかし、映画なので、内容が原作の一部のみだった。欲を言えば、原作のキャベツが喋っているシーンが見たかったが。。しかし、その分家族でいるシーンが多く、ここは原作本より感動した。最後の家族3人での旅行。海辺でお父さんが妻と息子の写真を撮るとき、手が震えていた。あの父親が泣いている。とった写真は見事にブレていた。このシーンはとても感動的だった。それと、最後のシーン。お母さんが生まれたばかりの僕を連れて帰ってきた。するとお父さんは、
「ありがとう。」こういった。
「え?」とお母さん。
「生まれてきてくれてありがとう。」
このシーンで終わった。
終わり方もとても感動的でとてもいいと思う。原作ファンの方、そうでない方もこの作品は絶対に見るべきだと思う。
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